このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
十代のころから母親によく言われたのは、大男のアンタは寝込むと周囲に大迷惑をかけるので、くれぐれも健康には留意しろ、だった。
仙台空襲の中、病気で足が萎えてしまった大男の祖父を、小学生だった母は祖母とともに両脇を抱え防空壕まで引きずって退避したそうで、その苦しい経験に基づいて話していた。
昨年春からウォーキングを始めて1年以上になる。
ウォーキングと言っても、昼食後に自宅の周囲を15分ほど歩いている程度だが。
本当はもう少し長いコースにしたいものの、特に夏などはそのあと汗がなかなか引かず、午後の仕事に差し支えるのでその程度に収まった。
自分が健康にいいウォーキングに取り組むなんて、ロックじゃないな、と思いながら毎日継続するのは正直なところ骨が折れた。
会社に対して連帯保証人になっていたりする経営者の健康は、何よりも大切なのはよくわかっているが。
それであれこれ考え、思い至ったのが、およそウォーキングらしからぬ服装、いつもの自分らしい服装で歩きましょう、と。
汗だくになってもいいように、着古したジャケットや捨てられずにいた高価なコート、色あせたポロシャツなどをクローゼットからどんどん引っ張り出して、とっかえひっかえ着た。
加えて、日焼け防止にと夏はパナマ帽に綿か麻のストール、冬はウールのソフト帽にシルクのマフラーを必須にしてみた。
この日々の着回しが奏功して、結果、今も続いている。
自分のツボはそこだったのか。
今夜は時間があったので、冬中履いたバックスキンの靴すべてにブラシをかけて仕舞い、かわりにローファーやデッキシューズを出した。