札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

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体の環境を整えるだけで・・・

2005年03月15日 | サプリメント
 昨年末、何個所も大病院と大学病院、そして漢方で有名な病院や薬局に通った患者さんが来られました。

最初は、疑心暗鬼で、今まで、びくとも体調が変わらなかったんだから、無理だろうと言う気持ちがありありでした。
患者さん本人にしてみれば、当たり前の心理状態に思います。

で、今までの治療をした物、漢方薬の種類と量、と使い方も含めて色々とお聞きしました。

その本来の病気以外の症状が今までの通院でものすごく体調が悪くなってました。

 基本的に、
薬は沢山飲んだ方が早く効く、
漢方は体に副作用を及ぼさない、
漢方は長く飲まないと効かない、
漢方は高い・・・

と言うイメージを持ってました。

 その患者さんの今までの治療を見ていて、症状に囚われ過ぎて、治療によって、おかしくしてしまってるように感じました。
そこで、まずは、患者さんの体内の環境を整えて、自分で治しやすい状況にする事を目的に最小限の薬を提案しました。
朝に一回。夕に違う漢方を一回。
です。

 まず、試しに1月間してみましょうと提案し、この症状とこの症状を見ていてください。
上手く効いてますと、その症状が改善されてきます。
そして次の治療の段階に入りますからと。


 患者さんは、半信半疑で、試されました。

3か月が経ち、ほとんどの症状が改善され、元あった最初の症状だけが残りました。
患者さんに今までの漢方治療との違いを説明しました。

患者さんは、今までの漢方治療に費やした代金の半分以下で、こんなに短期間で改善されとても調子が良いとの事でした。

東洋医学は、患者さんに必要な治療法を見つけ出し、そしてその量を決め、その後、またその治療法を少しずつ変えていく方法です。
 ですから、同じ病名なら全ての患者さんが、同じくすりで、同じ量で、同じ期間だけ、その薬を飲むと言う事は漢方ではありません。

 この患者さんの場合、体の中の環境を整えただけで、短期間で、それも赤ちゃんに使うような薬の量で、経済的な負担も病院に行かれるより安くて、体調がよくなりました。

 症状だけに目をとらわれるのではなく、なぜ、そのような状態になったのか、その環境を考えるのも大切です。



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