子供の一過性の痙攣の大半は、38℃以上の高熱が急に出た時や熱の上がりばな等に起こる「熱性けいれん」で、症状は多くの場合5分以内に治まり、後遺症は残らない。
ですが、熱性痙攣を前に起こしてる子供の場合、特定の薬剤を使うと、発熱時などに痙攣発作が起こりやすく、悪化する事もあるので注意が必要です。
特に、気管支拡張剤のテオフィリンが有名ですが、ほかに抗ヒスタミン剤もです。
痙攣発作のメカニズムにヒスタミンが中枢神経系で神経伝達物質として作用しており、ヒスタミンH1受容体を会して痙攣を起こさないようにしてる事が判りました。
ですからこの作用を抑える薬物が発作を起こしやすくなります。抗ヒスタミン剤の中でもプロメタジン、カルビノキサミンはヒスタミンH1受容体拮抗作用が強い薬剤です。市販の総合感冒剤にも入ってますクロルフェニラミン、ケトチフェンも比較的H1拮抗作用が強いので注意がいりますが、普通の抗ヒスタミンも注意が必要です。