今年の5月からの患者さんです。膠原病(SLE)ですが、顔面に蝶の様な赤味はなく、手首の痛みと腫れが主の症状でした。他に左腹部の痛み。
当初の血液データは血小板 64、尿酸 5.3、CK 13
通常、血小板減少があると、脾臓や肝硬変などを考え、場合によっては脾臓摘出も選択肢にあるそうですが、本人に腹部の膨満感、内出血などの症状を認められませんでした。自覚症状の一番辛い、手首の痛みとバイタルサインの血小板減少を東洋医学での治療目的にし、漢方薬の提案をさせていただきました。
1か月程度で手首の痛みが激減してきたのですが、以前にあったアトピーが首に出てきました。これは腸粘膜がただれている可能性があり、これに治療ポイントを移行。
2か月目で、首に出来たアトピーの痒みが減少。関節の痛みはなし。血液データは、血小板 118、総蛋白 8.1。
3か月目、蛋白 8.3、CK 16、TC 246、抗DNA抗体 55
4か月目、尿酸 5.6、CK 17、抗DNA抗体 42
膠原病自体の自覚症状はほとんど改善し、発病前の体調にほぼなってきてると本人。明るく、来週から仕事をしますと笑顔で報告してくれました。