先月で18回目になる読書交流会『ほんのおつきあい』を、コロナ騒ぎで中止した。その時、本ブログ上で交流したいので読書感想を送信して下さいとお願いした。3名からいただき、ママヨさんと波風氏も加えてUP。
KK(女) 『友達未遂』(講談社:宮西真冬著)面白いミステリーと話題になっていた、全寮制女子校の4人の成長を、丁寧に描き読み応えあり。題名ほどのインパクトは無いかな★3。『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』(幻冬舎:島本理生著)、30歳の女性と年上の男性。何の問題もないふたりだが、彼がエイズ。どうやって2人は乗り越えたらいいのか。柔らかな文体と穏やかなふたりの愛に引き込まれる大人の恋愛小説★4。
おすすめは、全16巻コミック『薔薇のために』(小学館文庫:吉村明美著)、18歳で天涯孤独になった「ゆり」が、祖母の遺言で「本当の母親」(誰もが知る有名な女優)へ向かう。突然超美形一家に放り込まれ、容姿コンプレックスの「ゆり」を中心にした愛の物語。この漫画のすごさはたくさんの愛のかたちを丁寧に描いているところ。家族、恋人、友だち、そして自分自身。人間から目をそらさずに救いが生まれることを教えてくれる。「ゆり」の恋が素晴らしい★5。
SN(女) 『でっちあげ』(福田ますみ著:新潮文庫)、子供をネタにして、教師を攻撃する虚言壁の親と、ただただことを穏便に済ませたい学校上司と、面白おかしく報道するマスコミの姿。『モンスターマザー』(同前)、前著同様、虚言壁の母親が学校側にクレームをつけ騒ぎ立てたる、教師や保護者、行政が真実を明らかにして裁判になり、校長がターゲットになり。マスコミが学校を悪者に。この2冊を読み、こんな極端な例は滅多にないとしても、教師って大変だなぁと思った。精神科に通う教師が増えていることに納得。それと、日本のマスコミって終わってる、現政権ももう少しマスコミがきちんと報道していればこんな国にはなっていないと思った。
おすすめは、『週間文春』(3/26号)、2年前の3月7日近畿財務局職員・赤木俊夫氏が自ら命を絶った赤木さんの遺書。とにかくこの記事はみんなに読んでもらいたい。隠ぺい工作した上司の「真相」も必読(4/16号)。現政権の本質と状況が非常によくわかる。「再調査せよ」というネット署名(http://chng.it/yBNFhJG97G)も大きな支持を集めている。評価は全部★5。 ※次回に続く。
【波風氏談】昨日買い物に行き、当地で罹患した方の噂聞く。被害に遭った方は、辛いだろうなあ苦しんでおられるだろうなあ、可哀想だなあと思った。悪いのはあくまでもウィルスですからね 5月開店予定の波風食堂だが、設立趣旨も実態も『三密』そのものだから悩む
ママヨさんが会員の体操教室とボランティア活動が連休明けまで休業。今月末予定のリアル『読書交流会』は今日一日じっくり考えて開閉お知らせします。