波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

戦争になったらどこに逃げる?

2023年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム

戦争が始まったらどこへ逃げるか。市指定の災害避難所は我が家から見える丘の上の中学校だが食料も水も石油も毛布も一切備蓄されていない。前に市の偉い人にそのことを聞いたら、「地震はまず無いし津波もここまで来ないから大丈夫だよ」ときっぱり言われた。「隣の大国から攻められたら?」と聞いておけばよかった。
大根とフィリピン産パイナップルを買ってリュックに背負い、780歩ある陸橋を渡る坂道を登りながらふと考えた「どう生き延びるか」。隣国と戦争になったらイの一番にミサイル飛んでくるのは我が町。海外に逃げる小型飛行機も小型船舶も年金で買えないし、当地には地下に潜れる建物もない、家の前に1坪の花畑作るのにも難渋したから防空壕堀りは完全無理。ウクライナでは住宅地も学校も病院も容赦なく破壊され、人道も倫理もへったくれも無いから、ここはスパっと観念するしかないな。

 

真っ先に攻撃されるのはライフライン。プロパンガスが無くなったらオール木造の波風食堂を薪にして煮炊きし、それが無くなったら波風本宅を使い切る。問題は水で元の水源地までポリタンクで歩いて取りに行く。そのために足腰鍛えている(嘘)。最大の問題は食料品、支援物資届くまでの(命があったらの話だが)数週間は持つだろう。
まずはママヨさんと、「これからどうする?」の相談。結論は「なるようにしかならん!」に決まっているが、抹茶を丁寧に淹れいつもより厚切りのヨーカンで「やっぱり始まっちゃったな」なんてボソッと口にしてひたすら平静を保つ。東京の息子たちには「何をしても生き延びるんだよ。俺たちもがんばるから」とスマホ使えるうちに話をしておく。(次回に続く)


今日の記事は、『通販生活 2023春号』掲載の中村文則氏時事エッセ「冷静にならなければ悲劇しかない。でも冷静になるのは難しいから、今後も人は戦争をし続ける。」(中村文則著)に触発されて。「日本は戦争をしない国」という生きる背筋というか、国家観が人生上で最も怪しくなってきた 対話とは互いの言葉を手がかりに考える時間を持つこと、確かめながらゆっくりと考える時間を共にし、分け合う方法。結論、本音、合意、探り合い、腹を割る、胸襟を開く、うんちくを傾ける・・・場ではない。長田弘著『なつかしい時間』(岩波新書)から。これ、再開予定の『ほんのおつきあい』(読書交流会) の趣旨。

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