前に、学校で出たゴミを捨てに産業廃棄物最終処分場へ行った。作業は10分もかからなかったと思う。青い空にも、遠くからは白く見えるゴミの山にもカラスが群れていた。腐敗と薬品の混じるぬるりとした匂いの風景を、強大なゴムタイヤの作業車が走り回っていた。「地獄というのはこういうところかもしれない」と思った。1学期終業式の後、暑い日の作業。最初と途中で嘔吐。
波風食堂の建設で物置を改造し、チクチクする黄色い断熱材に困った。背丈ぐらいのゴミが3袋分。自分で捨てに行く以外にない産業廃棄物。つまり、「地獄」へ行かなくちゃならない。知り合いのゴミ業者に頼もうとしたら、「自分で持って行った方が早いし安い」と言われた。その前に、ゴミを積んで地獄へ向かったのだが終了時間後で捨てられないでいた。ホッとする気持ちと片付かない気分で年を越す。
決意して地獄へ。グズグズしていると雪がとけ春の陽気になる。3月中旬の今回は「ぬるり臭」もほどほどで、邪魔なゴミがこんな簡単に始末できて僅か50円(業者扱いだと相当に高額らしい)。天国とは言えないが、地獄は言いすぎだな。せっせと家の生ごみをまとめたりする。今春からの、暮らしのゴミ片付け初日を3月15日としよう。【今日の一言①】秋刀魚は目黒に限る、産業廃棄物は冬に限る。