波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

4つの愛(前編)

2024年12月22日 | 日記・エッセイ・コラム

楽しみなTVドラマ2つ終わる。定時制高校を舞台にした『宙わたる教室』、紫式部を主人公にした大河ドラマ『光る君へ』。学ぶ楽しさをこんなふうに清々しく扱うドラマがあったとは。それぞれが傷を持った生徒の「火星を教室に作る」科学部活動のワクワク感。この学園ドラマが描く愛は自己愛。

後者は、久々の大河。竹中直人版の豊臣秀吉以来。現代語訳『源氏物語』未だ読み終われず、分かりたいけど分からないままの読書生活。再読のきっかけ期待。紫式部(まひろ)と藤原道長(三郎)の運命的な関係は創作だが、見応えあり、吉高由里子と矢部太郎が上手い。戦なしの宮廷物語だが、天皇と妃と官僚の関係、支配層の仕事、武士台頭の兆し、なかなか見せる。描く愛は、当人同士が切っても切れない灯火を密やかに燃やし続ける男女愛。

残り2つの愛は映画による、師弟愛と同性愛。4つのドラマを見終わって何か共通なものを感じ、何だろうと考え行きあたったのが『愛』。創作のドラマは人を描きそれは愛の形。リアルな人生では、親密さに濃淡あってもほとんどの人間関係が愛の営みかもしれない。反発したり無視したり憎みさへも。創作の愛を鏡にして、「こんな感じを経験した、あんな感じはあの人間とだなあ」なんて遠い日の花火らしき記憶を脳裏に映す冬の晴れた午後。(次回に続く)


一昨年、瀬戸内寂聴訳と谷崎潤一郎訳の源氏物語、古本屋に売ってしまったのだった。「また勝手に片付ける!」と愛の感じない怒気で叱られる 熱い白ご飯を丼に盛り、稲荷寿司用に甘く煮た揚げと温泉玉子に葱刻んだのと白ごまかけ、ワサビを添えて「きつね丼」。こういうのが美味い除雪後の昼食六花亭『マルセイバターサンド』のことを公式裏ブログ『リスのいる家』に書いたが、珈琲のお供で1個で満足の量と味、包装シンプルで上げ底でないから好き、というママヨさんに同感。値段を抑えているのもグー。

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