捨てたのは第5版の「広辞苑」(1998年)。解説文の送り仮名に違和感あったが我慢し、第6版(2008年)は買わずCD版でお茶を濁す。これ、モニター上の言葉の意味を知るに特化し辞書とは言いがたい。本屋で第7版のカタログもらいじっくり読む。お姫様抱っこ、加齢臭、直箸、ちゃらい、無茶振り、スマホ、沖縄返還密約、民間軍事会社、熊本地震、赤塚不二夫、加藤周一、鶴見和子、美瑛等の新項目に見入る。送り仮名の許容と本則の扱い方の変化を知る。
もっとも興味深かったのは活字の大きさ。普通版と机上版(B5サイズ)の違いだ。後者なら目の衰えがあってもあと10年は何とかなる気がする。全3216頁を単純計算で1日1頁読み続けると10年以内に読み終わる(笑)。別冊付録424頁分(漢字小辞典、アルファベット略語一覧、国語関係の公的基準、手紙の書き方)は当然除く。思いつきだが、「1日1枚 広辞苑」、悪くないね。
漫画版「君たちは、どう生きるか」(マガジンハウス:原作 吉野源三郎、漫画 羽賀翔一)読む。漫画と活字がそれなりに共存している。絵が達者ではないので、突然活字に変わっても不満が残らない(笑)。活字版より、コペル君と叔父さんの関係が強く伝わってくる。それにしても、軍国主義の時代に生まれ今も読み継がれている奇跡。