波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

「ことばは、自由だ。」

2017年11月03日 | 新聞感想

題「ことばは、自由だ。」は新聞全面広告から。『広辞苑 第7版』の宣伝コピーだ。先週、長く愛用した広辞苑を字が小さくて読めなくなり捨てた。大学で出会い、絶対的な真理の羅針盤と信じてきた約半世紀。やっぱり、机上版を予約しようかな。10月末で地方紙1紙購読中止し全国紙2紙、日曜版1紙、地元紙1紙の生活に。9月には夕刊も辞めていた。全く経済的な理由だが、言葉から少しづつ距離を置き始めたような感じがあった。

の宣伝紙面の後に上記社説。吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」を例に『名著ふたたび 混迷の時代だからこそ』の呼びかけ。30年以上前、荒れた学校でこの本を強く生徒にすすめた。「君たちは-」は大学の道徳教育論でも参考図書に。家に、新旧の文庫版、生徒用ハードカバーの3冊。捨てられない蔵書本。漫画版も読みたいが…大丈夫かな。活字版「君たちは-」に使われているイラストも大変に印象深いのだ。

日社説は、名著の漫画化を一つも疑うことなく評価する。未だ漫画を読んでいないが活字と漫画の相互の共生を期待したい。広辞苑の宣伝コピーに「さあ、もっとしなやかにことばと向きあい、もっと自分らしい表現を生み出そう。言葉は自由なのだから。」とある。『言葉』を『表現』に変えても通じる。絵、書も、音楽も、木工細工だってその源は言葉。「文化とは文(言葉)が化けたもの」と画家の高橋英生さんが言っていたのを思い出す、そんな文化の日の朝。

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