トラットリア ア ターヴォラ(イタリア料理/逗子)
2009 9/19 Sun.
*リーズナブルなディナーコースが秋仕様に
日曜日の1人ディナー、ちょうど2ヶ月ぶりの訪問でした。
ワインも料理も美味しくて、急に思い立ってフラリと立ち寄れるありがたいお店です。
ディナーコースの内容が変わっていたので迷わずオーダー。
グラススプマンテ(650円)
とりあえず泡をいただきました。
食前の1杯として定番化している
Valli Brut NV(ヴァッリ・ブリュット)。
北イタリアの代表的白ワイン「ソアーヴェ」と同じ葡萄から作られるピエモンテのスパークリングは、すっきりとした飲みやすさが魅力です。
〓いただいたお料理〓
メイン料理(魚か肉を選択)の前に前菜と自家製生パスタが2種類楽しめてデザートまで付く、超おトクなコースがなんと3,800円!
前菜
秋茄子のブイヨン煮。
お頭付きの海老が添えられています。ソースはジェノヴェーゼ。
パン
グラスワイン白(700円)
グラスで白ワインを追加しました。
BISANZIO Trebbiano d'Abruzzo(ビサンツィオ トレッビアーノ・ダブルッツォ)だったかな? ここでハーブが練り込まれた全粒パンが登場。
パスタその1(タリオリーニ)
様々な茸がいっぱい。
ソースには茸のペーストがたっぷり入っています。
パスタその2(リゾーニ)
野菜のリゾット…ではなく、これ米粒型のパスタなのです。
ツルンとした面白い食感。
メイン料理
お肉(地養鶏のオーブン焼き)を選択。
中に詰めてあるのは鴨肉の燻製とリコッタチーズ。
グラスワイン赤(750円)
お肉料理に合わせてオススメの赤ワインをグラスでとお願いしたら、開けてくれたのがこちら(ちょうど1人分減っています)。
チーズ(+800円)
グラスでいただいた赤ワインがあまりにも素晴らしかったので、チーズを追加。
2種を盛り合せにしていただきました。
デザートとコーヒー
パンナコッタキャラメルアイス添えとエスプレッソ。
食後酒を4種類いただきました♪
左から、
1.アラ・アンティコ、2.パンテッレリア、3.リモンチェロ、4.試供品(今後メニューに登場予定)
お金を払って飲んだのは1と2だけなのですが。。。
いただいたワインについて
■Primitivo di Manduria 2007 Poggio le Volpi
ポッジョ レ ヴォルピ プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア
イタリア半島の「ブーツのかかと」に当たるプーリア州。この土地の代表的な品種「プリミティーヴォ」で造られるワイン。モンテ・ポルツォ・カトーネからローマ郊外にかけての斜面に30haにわたって広がるポッジョ・レ・ヴォルピの畑は、狐が生息する手つかずの自然が残っており、「素晴らしい葡萄のなる土地」としてイソップ童話にも登場しているそうです。著名な醸造家リッカルド・コッタレラ氏の助言のもと、最新テクノロジーを完備したセラーでコストパフォーマンスの高いワインを生み出しています。
凝縮した果実の濃いルビー色、口に含むと果実味のパワーに圧倒されます。まるで煮詰めたジャムのような濃厚で甘い風味と、滑らかなタンニン。黒に近い色合いとは対照的に、果実の甘みを感じさせるフレッシュで若々しい口当りです。余韻もクリアでスッキリ。カリフォルニアのジンファンデルと同種プリミティーヴォの力強さが味わえるワイン。
産地:プーリア州/イタリア
生産者:ポッジョ レ ヴォルピ
品種:プリミティーヴォ100%
フルボディ
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■Ala Antico Liquorvino Amarascato
アラ アンティコ リクォールヴィーノ アマラスカート
ブーツの形をしたイタリア半島。そのつま先部分にちょうど蹴られたように浮かんでいるのが地中海最大の島、シチリアです。紀元前からギリシャ、ローマ、アラブ、スペインと様々な民族に統治されたため、独自の文化が育ち、葡萄栽培の歴史はイタリア最古と言われているそうです。この島特有の地場品種も多く、現在も国内最大のワイン産地です。
そのシチリア島の地場品種、ネロ・ダーヴォラ、ペッリコーネ、ネレッロ・マスカレーゼなど黒葡萄のみを使用して造られた赤の極甘口ワインがこちら。まるで黒果実のジャムのように濃厚な甘さですが、サクランボの葉を漬けこんでいるせいか後味は意外と爽やかです。ハーブ系のスッキリとした香りとほのかな苦みが、なんともいえない上品さを醸し出しています。シチリアでは食後酒としてだけではなく、チョコレートやアーモンドペストリーなどのスイーツと一緒に楽しむそうです。
ちなみに、1823年に設立された造り手のドゥーカ・ディ・サルパルータは、イタリア王国統一(1861年)よりも古い歴史を持つ伝統あるワイナリーです。1950年代から約50年に渡りシチリア州政府が経営していましたが、2001年にイルヴァ・サローノ社(アマレット・ディサローノで有名)がワイナリーを買い取ります。イタリア各地のワイナリーで醸造に携わってきた社長兼最高醸造責任者 カルロ・カーサヴェッキア氏のもと、年々その品質をさらに向上させているそうです。ネットで入手出来ないものかと調べてみたら、通常は日本に輸入されていない「超レアもの」なのですね。
産地:シチリア/イタリア
生産者:ドゥーカ ディ サルパルータ
品種:シチリア島の黒葡萄(主にネロ・ダーヴォラ、ペッリコーネ、ネレッロ・マスカレーゼなど)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■Passito di Pantelleria 2008 Pellegrino
パッシート ディ パンテッレリア ペッレグリーノ
シチリア島北西部のはずれにある、パンテッレリアで造られる甘口の白ワイン。月末に収穫した葡萄をパッシート(陰干し)して醸造、瓶内で4ヶ月間寝かせた後にリリースされます。
琥珀色、あめ色がかった色あい、ドライ・イチジクやあんず、蜜蜂のような香り。食後酒として心地良い味わいが楽しめます。
産地:パンテッレリア(シチリア)/イタリア
品種:ズィビッボ(モスカート・ディ・アレッサンドリア)100%・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というわけで、食後酒の充実ぶりもこちらを訪れる際の楽しみとなっております。
お値段はアラ・アンティコ(650円)、リモンチェロ(700円)、パンテッレリア(650円)と、とっても良心的
グラッパもいいけれど、私は断然「ディナーの仕上げは甘口ワイン」派。
特にデザートがサッパリ系の時は極甘のワインで〆たいですね。
ディナーコースにチーズを追加、食後酒を含めグラスでワインを5杯(実際は7杯だけど)いただき、支払いは8,050円でした。
■トラットリア ア・ターヴォラ
□11:30~14:30(L.O)
17:30~21:30(L.O)
□水曜定休
□逗子市逗子2-6-22
晴綾館1F
□046-871-0150
※前回のトラットリア ア・ターヴォラは
こちら