
エリゼひかる(フランス料理/山手)
*7月7日一夜の奇跡、横浜フレンチ3大シェフの集大成!
7月ネタもどんどんいっとかないと。
7/7、昨年の「プレ・ノエル」に続き2回目の開催となる「饗宴レストラン」に参加すべく、グル友かおりんを誘って横浜は山手までいそいそとおでかけ。

横浜フレンチを代表する(→画像左から)
シェ・フルールの飯笹シェフ、
ストラスブールの小山シェフ、
エリゼ光の六川シェフ、この3名がそれぞれに腕をふるい共通のテーマに沿ってコース料理を完成させるという、なんとも魅力的なグルメイベントであります。

スタートは19:00
平日なので、私は浜松町の会社から直行、かおりんとは現地集合となりました。

今回の会場となるレストランは、このブログでもすっかりおなじみ、六川光シェフの
エリゼ光。テーマの「地魚と旬の野菜」は、まさにナチュラルフレンチがコンセプトのエリゼにぴったり。


アペリティフ
三浦スイカとトマトのシャンパン。
キレイなロゼはトマトの色なのね。
グラスの中の一粒がボール状にくり抜かれた三浦スイカ。
さりげなく旬の食材を生かした食前酒です。
イベントは大盛況で、予約受付早々からあっという間に満席となってしまったそうです。
普段のテーブルレイアウトを変えて、可能な限り集客率をUPしたエリゼの店内もすでにお客さんでギッシリでした。


食材を紹介
見よ、この巨大な鮑とウニを! 伊勢海老も丸々と太っています。
俄然この後続々と登場するであろうお料理への期待が高まります。


冷前菜
安田さんが収穫したトマトで作ったガスパッチョ、スイカ、竜崎さんが水揚げしたサザエ トマトのシャーベット添え


温前菜
竜崎さんが水揚げした赤ウニ、高梨さんが収穫した夏野菜のグリエと加藤さんのトウモロコシで作ったONEスプーンのスープと共に


冷たい前菜は、ガスパッチョといってもスープ状ではなく、トマトを異なる2種類の食感(フリーズとムース)で楽しめる斬新な一品。
鮮度抜群のサザエが高級感を演出。
旬のスイカの甘み、ドライハーブ、2粒添えられた枝豆が心憎いアクセント。
温前菜の赤ウニの大きさに感動!
ぎっしりと詰まった身を一度取り出し、殻の器に夏野菜のグリエとともに詰め直してあります。
お花のようなズッキーニ、トマトのチップスも美しい。
濃厚なトウモロコシのひとくちスープは、とてもワンスプーンでは足りないほど美味。

前菜といただいたワイン
ルバイヤート 甲州 シュール・リー 2008
瓶詰直前まで澱引きせず、澱とワインを接触させながら静置貯蔵。フレッシュなアロマと生き生きとした酸味、そして甲州種特有の渋みがバランス良く調和して、深みのあるキリッとした辛口に仕上げています。色調は淡いレモンイエロー。


伊勢海老料理
活伊勢海老のロースト、舌平目のポーピエットのシャンパン蒸し
クラシカルなアメリケーヌソース 雲丹のショーフロワソース添え 夏トリュフの香り



自家製のライ麦パンとおなじみのエシレバター
メインその1の伊勢海老料理は小山シェフが担当。
プレ・ノエルのオマールを思い出させる、クラシカルな王道料理であります。
プリプリの伊勢海老とふっくら柔らかな舌平目の対照的な食感が楽しめます。
それぞれを引き立てる2色のソースも素晴らしい。

伊勢海老といただいたワイン
ルバイヤート 山梨 シャルドネ 2007
北巨摩地域のシャルドネもアサンブラージュ。新樽を使用していないので、果実本来の香りや味わいが楽しめます。
華やかな果実の香りとフレッシュな酸味、ボリューム感のあるワインです。


パンその2
絶品ソースは残さずいただきました。


メイン料理(鮑)
竜崎さんが水揚げした活鮑の柔らかステーキ とこぶしライス添え
巨大鮑のステーキがてんこ盛りのトコブシライスは飯笹シェフ渾身の一皿。この鮑ステーキの柔らかいこと!
40~50分コトコト煮てから焼くそうですが。。。とにかくとろけるような柔らかさで、とても鮑とは思えませんでした。
それとは対照的に、ガーリックライスにこれでもかと投入されているトコブシは、コリコリの食感を存分に堪能できます。
このメインディッシュにも異なる2つの食感が効果的に取り入れられています。
食材のせいか、どことなく和のテイストを感じさせる逸品でした。
伊勢海老の後(メインが登場する前)、メイン料理の鮑ステーキと共にいただいたワインは、
ルバイヤート 甲州樽貯蔵 2004(左)
香りと味わいは小樽熟成した分シュール・リーより複雑でやわらかく芳醇、味わい深い。
色調はやや濃いレモンイエロー。
ルバイヤート ルージュ樽貯蔵 2004(右)
丹念に醗酵させた後に小樽で熟成。落ち着きのある香り、バランス良い味わいと凝縮感が楽しめる。
色調は落着いたガーネット。
(メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン)

デザートとコーヒー
待ってました

オードブル同様、またまた3人のシェフのオリジナリティが楽しい3種のデザート。


山田さんが収穫した霜降りマスクメロンのデリッシュなクープ(六川シェフ)

「七夕の誓い…風」
バナナのカラメリゼを詰めたチョコレートのムース(小山シェフ)


杏のタルト、八海山の酒粕のアイスクリーム(飯笹シェフ)




プチガトー
デザートの後のお楽しみ、ひとくちサイズのお菓子がコーヒーと共に登場。
・小田原産ニューサマーオレンジのグミ
・ジュエリーレーズンのローズサンド
・赤ワイン風味のアメリカンチェリーのフォンダンデギゼ
いや~、最後の最後まで美味しいイベントでありました。
お気づきかと思いますが、この日のワインは全て勝沼の
ルバイヤートワイナリーのもの。
いただいた4本のワインは、どれも魚介とお野菜を使ったナチュラルなお料理にピッタリ!
ゲストとして代表の大村春夫氏が同席され、直接興味深いお話を伺えたことも収穫でした。
これで15,000円!? 採算合うのか心配です。
次回会場は
シェ・フルール横濱でしょうか? 楽しみだなぁ。

■エリゼ光
□11:30~15:00(L.O 14:30)
17:30~22:30(L.O 20:30)
□水曜定休
□横浜市中区山手246 カーネルコーナー2F
□045-621-4890
※前回のエリゼ光は
こちら (8月訪問の記事が先になっちゃった。。。)