先年、上の子どもが結婚した。この子が小さいときはまだLP時代だったので、回転するレコードプレーヤーに「おいたをしちゃダメよ」と言い聞かせるくらいではすまない。仕方なく、ホーレンシュタイン指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏をカセットテープに録音し、ラジカセで聞くようにした。これで、レコードの損傷もカートリッジの破損も防止できたが、幼児の頃には「子守唄の音楽」とか言っていたのに、ずいぶん大きくなってから「この曲の記憶ある?」と聞いたら、「全然。」だそうです。
マーラーの四番を子守唄がわりにした父親も父親だが、全く記憶にないと答える子どもも子どもだ。それでいて、小~中学校とピアノを習い、高校では合唱に夢中になり、今も社会人コーラスに所属しているから、音楽に興味関心がないわけでもないのだ。
要するに、幼児期に何かをすると、それが脱脂綿が水を吸収するように影響を与えるわけではない、ということ。
このLPには「レコードから無断でテープその他に録音することは法律で禁じられています」と表示されているが、結局、狭いアパート暮らしの子育て期に、父親がクラシック音楽の趣味を断念せずにすんだのは、LPレコードのカセット・ダビングのおかげだった、ということだ。物事は、意図したとおりにはならず、結果的になるようになる、ということか。
マーラーの四番、最初の経験は図書館から借りた、レリ・グリスト(ソプラノ)のバーンスタイン盤だった。これが新鮮な感動で、はまった。その後、東芝のセラフィム・シリーズの中からこのホーレンシュタイン盤を見つけ、マーガレット・プライスのソプラノ独唱で楽しんだ。CD時代になってからは、デンオンのデジタル録音でエリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団による演奏を購入し、自然な録音の良さにも驚いた。アナログ時代の録音だが、ハヨーショヴァーのソプラノ、ノイマン指揮チェコフィルの録音なども好きな演奏だ。
マーラー「交響曲第4番」を子守唄にした子が、先ごろ子どもを産んだ。出産前にしばしば聞いていたのがプッチーニ「蝶々夫人」だそうで、をいをい、大丈夫かい、と聞きたくなったところだが、無事出産できたようで、まぁ、いいか~。当方もめでたくジイサンの仲間入りをした次第。
マーラーの四番を子守唄がわりにした父親も父親だが、全く記憶にないと答える子どもも子どもだ。それでいて、小~中学校とピアノを習い、高校では合唱に夢中になり、今も社会人コーラスに所属しているから、音楽に興味関心がないわけでもないのだ。
要するに、幼児期に何かをすると、それが脱脂綿が水を吸収するように影響を与えるわけではない、ということ。
このLPには「レコードから無断でテープその他に録音することは法律で禁じられています」と表示されているが、結局、狭いアパート暮らしの子育て期に、父親がクラシック音楽の趣味を断念せずにすんだのは、LPレコードのカセット・ダビングのおかげだった、ということだ。物事は、意図したとおりにはならず、結果的になるようになる、ということか。
マーラーの四番、最初の経験は図書館から借りた、レリ・グリスト(ソプラノ)のバーンスタイン盤だった。これが新鮮な感動で、はまった。その後、東芝のセラフィム・シリーズの中からこのホーレンシュタイン盤を見つけ、マーガレット・プライスのソプラノ独唱で楽しんだ。CD時代になってからは、デンオンのデジタル録音でエリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団による演奏を購入し、自然な録音の良さにも驚いた。アナログ時代の録音だが、ハヨーショヴァーのソプラノ、ノイマン指揮チェコフィルの録音なども好きな演奏だ。
マーラー「交響曲第4番」を子守唄にした子が、先ごろ子どもを産んだ。出産前にしばしば聞いていたのがプッチーニ「蝶々夫人」だそうで、をいをい、大丈夫かい、と聞きたくなったところだが、無事出産できたようで、まぁ、いいか~。当方もめでたくジイサンの仲間入りをした次第。