昨日のN響アワーは、第2週ということで、没後150年にあたるローベルト・シューマンにちなんだ池辺晋一郎の音楽百科「シューマンのロマンを聞く」でした。
はじめに、ピアニストであり作曲家であった妻クララが、ドイツマルクの紙幣の肖像として使われていたことや、そのおいたちがビデオで簡単に説明されます。高橋美鈴さんの解説ナレーションはとても素晴らしいです。
そのクララ・シューマンが十代の半ばで作曲したピアノ協奏曲イ短調作品7の第3楽章を聞くことができました。ピアノパートはもちろんクララが作曲したものですが、オーケストレーションはローベルトにいろいろと相談したと日記に記しているとのこと。それも興味がもたれます。ピアノは伊藤恵さん、指揮は準・メルクル。私には、1回だけ聞いて判断できる力はありませんので、収録したDVDで何度か聞いてみたいと思います。
続いてローベルト。病気や指の故障のことにはあまり触れず、さらりと流して二人の結婚の話題に。準・メルクルの短いインタビューがあり、クララは技術的なところ、ローベルトは技術の先に詩情を指摘していました。これはけっこう本質的なところかもしれません。
さて、今日の本命は、準・メルクルの指揮によるローベルト・シューマンの交響曲第1番変ロ長調作品38「春」です。この番組で全曲を取り上げるのは、放送時間枠の関係もあり珍しいのですが、今日は全曲放送のため、池辺さんの駄洒落も爆発する時間が窮屈で不発に終わってしまったようです。
第1楽章、アンダンテ・ウン・ポコ・マエストーソ、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ。わりに速いテンポで、ロマンティックに歌い上げるというよりは軽くノリのいい調子でブンチャカブンチャカ飛ばします。
第2楽章、ラルゲット、(アタッカ)。テンポ遅し。
第3楽章、スケルツォ、モルト・ヴィヴァーチェ。ここもわりに速めか。
第4楽章、アレグロ・アニマート・エ・グラツィオーソ。古楽器奏法の影響なのでしょうか、リズムが弾むように演奏されます。その反面、優しくたゆたうようなやわらかい響きは後退するようです。
準・メルクルの考えるシューマンの音楽、緩急の対比と、いきいきとした躍動的なリズムを強調した音楽のように聞きました。もう少し第2楽章がテンポよく流れてくれればなおよかったかと思いますが、これはこれで面白いと思いました。
参考までに、演奏データを示します。準・メルクルとN響のデータは、DVDプレーヤーの表示でタイムを測りました。
■準・メルクル指揮N響
I=9'16" II=9'01" III=5'27" IV=8'09" total=31'53"
■カラヤン指揮ベルリンフィル
I=10'41" II=6'17" III=5'52" IV=7'22" total=30'12"
■スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレ
I=11'50" II=6'05" III=4'36" IV=9'13" total=31'44"
■クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団
total=34'56"
はじめに、ピアニストであり作曲家であった妻クララが、ドイツマルクの紙幣の肖像として使われていたことや、そのおいたちがビデオで簡単に説明されます。高橋美鈴さんの解説ナレーションはとても素晴らしいです。
そのクララ・シューマンが十代の半ばで作曲したピアノ協奏曲イ短調作品7の第3楽章を聞くことができました。ピアノパートはもちろんクララが作曲したものですが、オーケストレーションはローベルトにいろいろと相談したと日記に記しているとのこと。それも興味がもたれます。ピアノは伊藤恵さん、指揮は準・メルクル。私には、1回だけ聞いて判断できる力はありませんので、収録したDVDで何度か聞いてみたいと思います。
続いてローベルト。病気や指の故障のことにはあまり触れず、さらりと流して二人の結婚の話題に。準・メルクルの短いインタビューがあり、クララは技術的なところ、ローベルトは技術の先に詩情を指摘していました。これはけっこう本質的なところかもしれません。
さて、今日の本命は、準・メルクルの指揮によるローベルト・シューマンの交響曲第1番変ロ長調作品38「春」です。この番組で全曲を取り上げるのは、放送時間枠の関係もあり珍しいのですが、今日は全曲放送のため、池辺さんの駄洒落も爆発する時間が窮屈で不発に終わってしまったようです。
第1楽章、アンダンテ・ウン・ポコ・マエストーソ、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ。わりに速いテンポで、ロマンティックに歌い上げるというよりは軽くノリのいい調子でブンチャカブンチャカ飛ばします。
第2楽章、ラルゲット、(アタッカ)。テンポ遅し。
第3楽章、スケルツォ、モルト・ヴィヴァーチェ。ここもわりに速めか。
第4楽章、アレグロ・アニマート・エ・グラツィオーソ。古楽器奏法の影響なのでしょうか、リズムが弾むように演奏されます。その反面、優しくたゆたうようなやわらかい響きは後退するようです。
準・メルクルの考えるシューマンの音楽、緩急の対比と、いきいきとした躍動的なリズムを強調した音楽のように聞きました。もう少し第2楽章がテンポよく流れてくれればなおよかったかと思いますが、これはこれで面白いと思いました。
参考までに、演奏データを示します。準・メルクルとN響のデータは、DVDプレーヤーの表示でタイムを測りました。
■準・メルクル指揮N響
I=9'16" II=9'01" III=5'27" IV=8'09" total=31'53"
■カラヤン指揮ベルリンフィル
I=10'41" II=6'17" III=5'52" IV=7'22" total=30'12"
■スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレ
I=11'50" II=6'05" III=4'36" IV=9'13" total=31'44"
■クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団
total=34'56"