LPレコードが花盛りだったころ、各社で「ベストクラシック100選」のような企画を競っておりました。中でも、「よいレコードを、もっと多くの人に」という理念と、"私は1分23秒のセルの「英雄」に泣いた"という荻昌弘さんの名コピーが印象深い、「音のカタログ」という二枚のLPを頒布する企画は、ずいぶん受けたのではないかと思います。この頃のカタログはきれいなカラー印刷で、使用している紙質も立派で、好感の持てるものでした。開始した年度は不明ですが、バーンスタインとともにソニーの井深大さんが挨拶を載せているところを見ると、たぶん1970年代の半ば~後半前半かと思います。このカタログから、懐かしのジャケット写真を、数回に分けて掲載したいと思います。まずは、「交響曲」から。

ごらんのとおり、バーンスタインの「運命・未完成」とワルターの「田園」を見開きに配置し、下段にはワルターの「運命・未完成」、ブーレーズの「運命」、ワルターの「英雄」、セルの「英雄」を左面、バーンスタインの「田園」、ワルターの「4番と8番」、バーンスタインとワルターの「合唱」が右面という構成です。

次も「交響曲」で、ワルターの「ジュピター・ト短調」とセルの「新世界」を見開きに配置し、下段左にはセルの「ト短調&39番」、ワルターの「39番&ハフナー」、セルの「驚愕とオックスフォード」、バーンスタインの「ザ・グレート」、下段右にはバーンスタインの「新世界」、「悲愴」、セルの「チャイコ5番」、バーンスタインの「シベリウス2番」という具合。

次も「交響曲」で、ブーレーズの「幻想」とバーンスタインの「巨人」を見開きに配置し、下段左にはバーンスタインの「幻想」とワルターの「ロマンティック」、セルの「ブルックナー8番」、ワルターの「ブルックナー9番」、そして下段右にはワルターの「巨人」、「復活」、バーンスタインの「マーラー4番」「同9番」が並びます。

次のページは、左が「交響曲」で、上段はワルターの「ブラームス1番」、セルの「同2番」、ワルターの「同4番」、下段にはセルの「同4番」、セルの「春&ライン」、「イタリア」、バーンスタインの「ショスタコーヴィチ5番」が並びます。
そして右ページは「管弦楽曲」で、上段にバーンスタインの「展覧会の絵」、下段にはブーレーズの「海」、セルの「スラブ舞曲」、オーマンディの「チャイコフスキー三大バレエ音楽集」と、本シリーズのロゴマーク、という具合です。
うーん、見慣れたLPのジャケットが懐かしい。よく考えると、だいぶCDでも買い直していることに気づきます。CDになって初めて購入したもので、格別に印象深いのは、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管によるブルックナーの「交響曲第8番」でしょうか。(続く)
【追記】
このカタログは、1970年代後半のものと思っていましたが、三枚組「音のカタログ」は1975年のものであるとのこと、この「100選」カタログは、おそらく1973~74年頃のものかと思われます。この点、訂正しました。

ごらんのとおり、バーンスタインの「運命・未完成」とワルターの「田園」を見開きに配置し、下段にはワルターの「運命・未完成」、ブーレーズの「運命」、ワルターの「英雄」、セルの「英雄」を左面、バーンスタインの「田園」、ワルターの「4番と8番」、バーンスタインとワルターの「合唱」が右面という構成です。

次も「交響曲」で、ワルターの「ジュピター・ト短調」とセルの「新世界」を見開きに配置し、下段左にはセルの「ト短調&39番」、ワルターの「39番&ハフナー」、セルの「驚愕とオックスフォード」、バーンスタインの「ザ・グレート」、下段右にはバーンスタインの「新世界」、「悲愴」、セルの「チャイコ5番」、バーンスタインの「シベリウス2番」という具合。

次も「交響曲」で、ブーレーズの「幻想」とバーンスタインの「巨人」を見開きに配置し、下段左にはバーンスタインの「幻想」とワルターの「ロマンティック」、セルの「ブルックナー8番」、ワルターの「ブルックナー9番」、そして下段右にはワルターの「巨人」、「復活」、バーンスタインの「マーラー4番」「同9番」が並びます。

次のページは、左が「交響曲」で、上段はワルターの「ブラームス1番」、セルの「同2番」、ワルターの「同4番」、下段にはセルの「同4番」、セルの「春&ライン」、「イタリア」、バーンスタインの「ショスタコーヴィチ5番」が並びます。
そして右ページは「管弦楽曲」で、上段にバーンスタインの「展覧会の絵」、下段にはブーレーズの「海」、セルの「スラブ舞曲」、オーマンディの「チャイコフスキー三大バレエ音楽集」と、本シリーズのロゴマーク、という具合です。
うーん、見慣れたLPのジャケットが懐かしい。よく考えると、だいぶCDでも買い直していることに気づきます。CDになって初めて購入したもので、格別に印象深いのは、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管によるブルックナーの「交響曲第8番」でしょうか。(続く)
【追記】
このカタログは、1970年代後半のものと思っていましたが、三枚組「音のカタログ」は1975年のものであるとのこと、この「100選」カタログは、おそらく1973~74年頃のものかと思われます。この点、訂正しました。