電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

雑誌等で舶来文具が推奨される理由

2015年07月11日 06時01分45秒 | 手帳文具書斎
デザインに優れた有名ブランドの人気製品だからといって、品質や耐久性なども優秀とは限らない。以前、高校生の文房具ブログとして紹介した「テーゲー日記~文具と万年筆のブログ」(現在は沖縄で楽しい大学生生活を送っている模様)では、ラミーの万年筆がポキリと軸折れした件が報告されています(*1)。
(*1):LAMY2000の軸折れについて~「テーゲー日記~文具と万年筆のブログ」より

このケースは、どうも構造的な弱点のように思えます。また、他にも舶来有名万年筆で似たような軸折れがいくつか報告されているようです。しかしながら、私が使っているような、パイロットやプラチナなどの国産定番製品では、こうした経験はありません。

海外有名ブランドの製品は、デザイン性に優れる半面、おそらくはコストの追及の関係から、意外なところに脆さをかかえているように思えます。同価格帯の製品ならば、国産文具のほうが品質や耐久性に優れている。あとは、デザインをとるか長く使えることを優先するか、ということなのでしょう。

代表的な舶来ノートであるモレスキンについても、万年筆のインクが裏抜けしてしまい、もっぱらボールペンや鉛筆で書いている人が多いようで、お値段は桁違いなのに、紙質と書き味は今一つと評価されているようです。このあたりも、舶来製品はデザイン優先、という偏見を持ってしまうゆえんです。

では、なぜ雑誌等では国産文具ではなく舶来製品を取り上げることが多いのか。ここからは田舎の中高年オジサンの邪推ですが、こんなふうに考えてみました(^o^)/

  • 国産文具を取り上げるときは、ライバルメーカーの同クラス製品に気を使う。舶来製品の場合はそんな気を使わずにすみ、無難だから。
  • 雑誌等の編集者は互いに競い合っている面があり、無難な国産定番製品を取り上げたりすると、編集者仲間からバカにされると恐れているから。

はて、これはどの程度あたっているものでしょうか(^o^)/

さらに推測を重ねると、年配の世代ほど舶来信仰が強く、お金の余裕もあるので有名ブランドを志向し、若い世代は実用志向とブランド・デザイン志向と二極化するのではないかと想像していますが、さて実際はどうなのだろう? それとも、年配の世代でも、やっぱり二極化しているのでしょうか?

コメント (2)