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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

オルガン音楽の受け止め方

2015年07月27日 06時05分10秒 | -独奏曲
若い頃は、迫力あるオーケストラ音楽と同様に、オルガン音楽の圧倒的な響きを好んで聴いておりました。でも、年齢とともに小編成の室内楽などに嗜好が少しずつ変わってきております。

例えば、J.S.バッハの「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」などは、若い頃にはそれこそ聴き惚れたものでしたが、今はむしろ、その威圧的な響きに反感すら覚えてしまうほどです(^o^)/

とは言いながら、例えば同じ J.S.バッハの「主よ人の望みの喜びよ BWV147」などには共感するのですから、オルガンの響きが苦手というわけではないのです。要するに、聴衆をひれ伏させるタイプの音楽に対する抵抗感なのでしょうか。同じパイプオルガンでも、巨大で有名な楽器の音よりも、恩師の葬儀で聴いたような(*1)小型のオルガンの優しい響きが好ましいと感じます。

おそらくは、加齢にともなう聴力の減退を防ぐための、自己防衛的な嗜好の変化なのだろうと思いますが、大音量でガンガン再生するだけではない、静かな楽しみ方が増えてきているようです。そういえば、ヘッドホンを使う頻度が、若い頃よりもずっと減っている気がします。

写真は、DENON の My Classic Gallery シリーズから、「バロック名曲集-2」です。型番は、GES-9207。

(*1):恩師の葬儀に出席~「電網郊外散歩道」2005年1月

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