電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

デスクトップ・オーディオと自室内のオーディオ

2016年01月05日 06時05分20秒 | クラシック音楽
近頃、自宅で音楽を聴く場合、パソコンで再生する音楽ファイルをデジタル・オーディオ・コンバータを使ってミニコンポに接続し、小型スピーカを鳴らすという簡易な PC-audio によることが多くなっています。文字通り机の上にあるわけではないのですが、スピーカとの距離が近く、ほぼ1m程度に接近して聴きますので、見方を変えればデスクトップ・オーディオの範疇に入るかもしれません。



これに対して、自室には普通のオーディオ装置もあり、壁面全体に作りつけた書棚に、昔から使っているヤマハのブックシェルフ・タイプのスピーカが埋め込まれています。自宅の環境が田舎であることも幸いし、ほぼ13.5畳相当の広さの洋間に二重サッシとピアノ用に補強した床ですので、かなりの音量で鳴らしたとしても隣家からの苦情は考えられません。それをいいことに、以前はけっこう大音量でオーケストラ曲などを楽しんでいたものでした。量感が豊かで迫力があり、小音量ならば聞き流しもできるのがありがたいところです。



ところが、いつの頃からか自室のオーディオ装置の電源を入れる機会が減って行き、PC-audioの役割が大きくなっていきました。もともと、FM-TOWNS というパソコンで、音楽CDを聴きながらテキストエディタを使うスタイルが中心でしたので、小型のパソコン専用スピーカで再生することもしていましたが、その後PCが世代交代するにつれて、オーディオボードのノイズに耐えられず、2009年の2月に ONKYO の USB-デジタルオーディオプロセッサ SE-U33GX+ という製品を導入(*1)したのがきっかけです。これでノイズとおさらばすることができ、専用にミニコンポのアンプを購入(*2)するまでになってしまいました。

それにしても、デスクトップ・オーディオの場合は、小型のスピーカに接近して聴くわけですから、鮮明ではありますが刺激的に聞こえる面があります。どうしても小音量になりがちで、量感は不足気味になってしまいます。にもかかわらず、このタイプの音楽再生が中心になってしまう理由には、画面に曲名や演奏中の楽章、演奏者等のデータが表示されるというのが便利だからでしょう。むしろ、自室の普通のオーディオ装置が、こうした表示機能をどんどん切り捨ててきたために、使う頻度が低下してきたのではないかと考えています。



一時期のパイオニア製品、特にレシーバSX45/65 等のような夜空のイルミネーションを模したデザイン(*3)で、再生中の曲名等に関するデータの表示機能を重視した室内オーディオ用のネットワーク・レシーバなどというのがあるといいなあ、と相変わらず空想していますが、なかなか従来の無機的なデザインから脱却するのは難しいようですね~(^o^;)>poripori

(*1):ONKYOのUSBオーディオ製品を試す~「電網郊外散歩道」2009年2月
(*2):デスクわきのPCオーディオのアンプを更新する~「電網郊外散歩道」2015年4月
(*3):あの頃のあの製品をもう一度、という気持ち~「電網郊外散歩道」2010年1月

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