電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ドビュッシー「イベリア」を聴く

2016年07月20日 06時01分49秒 | -オーケストラ
このところ、通勤の音楽として聴いているのが、ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団の演奏によるドビュッシーの管弦楽曲です。とりわけ、「管弦楽のための映像・第2曲《イベリア》」を、リピートしながら聴いております。

Wikipedia やCD添付の解説によれば、この曲は1907~8年頃に作曲され、1910年の冬に、ガブリエル・ピエルネ指揮コロンヌ管弦楽団により、パリで初演されたものだそうです。
第1曲:「町の道と田舎の道」。
第2曲:「夜の香り」。漆黒の闇に漂うのは、花の香りでしょうか。
第3曲:「祭りの朝」。
演奏で最初に感じるのは、速めのテンポによる爽快感。梅雨時のじめっとした空気をものともせず、エアコンをきかせて早朝の郊外ドライブを楽しむ時や、まだ帰り道の渋滞に巻き込まれない時間帯に、赤信号につかまらずに次々に青信号で通過する爽快感に似た感覚があります。そして、当時のデトロイト交響楽団の奏者たちの見事な演奏と、今から60年以上前の1955年12月に収録されたものでありながら、実に見事なマーキュリーによるワンポイント・ステレオ録音(*1)が、快い疾走感を支えているようです。


YouTube にも、ポール・パレーの流儀・方向性とはいささか異なりますが、この曲の見事な演奏がありました。

Claudio Abbado "Images pour Orchestre No 2 "Iberia" Debussy


また、ポール・パレーについては、こんな興味深いブログ記事(*2,*3)がありました。

(*1):ウィルマ・コザート~Yourpediaの記述
(*2):ポール・パレーは凄い奴だ~ブログ「私たちは20世紀に生まれた」2007年3月
(*3):芳醇で馨しい音がするポール・パレー~ブログ「私たちは20世紀に生まれた」2010年7月

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