2016年7月13日付けの山形新聞に、佐伯一麦さんの連載エッセイ「Nさんの机で~ものをめぐる文学的自叙伝」の「コーヒーメーカー(2)」が掲載されました。
例によって、若い頃にコーヒーを飲む習慣やレコードを聴く習慣のきっかけになったものを回想しています。こうした回想は、特定のモノへと向かうよりはむしろ、やはり過去の様々な人物の記憶に収斂していくようです。
ワタクシも毎朝コーヒーを楽しんでいますが、たしかに音楽を聴きながらというケースが多いです。ドリップの場合もありますが、たいていは年代物のコーヒーメーカーで、ということが多いです。今のコーヒーメーカーは二台目で、東芝製のようです。二台目と言っても、以前使っていたメリタの製品が壊れた時(*)に、妻が若い頃に使っていたものがあるよと出してきたもので、たぶんメリタ製よりも古いはず。昔の日本製品は丈夫だなあ(^o^;)>poripori
○
ところで、作家とレコードとコーヒーといえば、ほとんど定番の組み合わせのように思います。池波正太郎氏は、喫茶店でレコードを聴きながらコーヒーを飲む派でしたし、吉田秀和氏は、自宅や友人の下宿で、レコードを聴き、コーヒーを飲む派だったように記憶しています。ハイカラ志向の永井荷風あたりはどうだったのだろう? そもそも、「作家とレコードとコーヒー」という組み合わせは、わが国ではいつ頃から始まり、定着したものだろうか。大正時代? それとも昭和の頃? 以前、読んだ『日本レコード文化史』(*2)にも、そんな記述はなかったような気がするけどなあ(^o^;)>poripori
このあたりだと思いますが、やはり永井荷風あたりが興味深いところでしょうか。
(*1):30年以上も愛用したコーヒーメーカーが故障した~「電網郊外散歩道」2012年3月
(*2):倉田喜弘『日本レコード文化史』を読む~「電網郊外散歩道」2007年12月
例によって、若い頃にコーヒーを飲む習慣やレコードを聴く習慣のきっかけになったものを回想しています。こうした回想は、特定のモノへと向かうよりはむしろ、やはり過去の様々な人物の記憶に収斂していくようです。
ワタクシも毎朝コーヒーを楽しんでいますが、たしかに音楽を聴きながらというケースが多いです。ドリップの場合もありますが、たいていは年代物のコーヒーメーカーで、ということが多いです。今のコーヒーメーカーは二台目で、東芝製のようです。二台目と言っても、以前使っていたメリタの製品が壊れた時(*)に、妻が若い頃に使っていたものがあるよと出してきたもので、たぶんメリタ製よりも古いはず。昔の日本製品は丈夫だなあ(^o^;)>poripori
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ところで、作家とレコードとコーヒーといえば、ほとんど定番の組み合わせのように思います。池波正太郎氏は、喫茶店でレコードを聴きながらコーヒーを飲む派でしたし、吉田秀和氏は、自宅や友人の下宿で、レコードを聴き、コーヒーを飲む派だったように記憶しています。ハイカラ志向の永井荷風あたりはどうだったのだろう? そもそも、「作家とレコードとコーヒー」という組み合わせは、わが国ではいつ頃から始まり、定着したものだろうか。大正時代? それとも昭和の頃? 以前、読んだ『日本レコード文化史』(*2)にも、そんな記述はなかったような気がするけどなあ(^o^;)>poripori
1902(明治35) 米ビクター、朝顔ホーン型蓄音器
1910(明治43) (株)日蓄(現コロムビア)設立、国産両面盤発売
1920(大正9) 法律第60号公布、レコード著作権
1931(昭和6) RCAビクター、33回転盤を発売
1933(昭和8) 神戸・上島忠雄商店(現UCC)創業
1937(昭和12) レコード物品税20%、定価1円65銭、戦前のコーヒー輸入のピーク、黄金時代
このあたりだと思いますが、やはり永井荷風あたりが興味深いところでしょうか。
(*1):30年以上も愛用したコーヒーメーカーが故障した~「電網郊外散歩道」2012年3月
(*2):倉田喜弘『日本レコード文化史』を読む~「電網郊外散歩道」2007年12月