電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

新型コロナ回復の推移と解熱鎮痛剤のこと

2022年12月07日 06時00分21秒 | 健康
今回のコロナ感染では、発症後の数日間がいちばん症状がつらく、苦しさもありました。回復までの記録をもとに、体温と酸素飽和度をグラフにしてみましたが、実はパルスオキシメータには脈拍の表示もありましたので、それも記録しておけばよかったと後から反省したところです。

記録によれば、3日目の夜までは37℃以上、酸素濃度も低くなっています。4日目のあたりから熱もストンと下がり36度台になりましたし、酸素濃度も97〜98%と改善され、だいぶ楽になったと感じました。また、3日目あたりから頭痛がひどかったので、4日目夕から鎮痛剤としてカロナールを服用しはじめましたので、それ以前の体温は解熱剤を使っていない素のデータです。さすがに38℃を超える場合は解熱剤を使いますが、37℃台ならウィルスの増殖を抑制するという意味でムリに体温を下げないほうが良いとも聞きますので、それまでは服用していなかったものですが、服用後は頭痛の頻度が激減し、たしかに良く効きました。

ところで解熱鎮痛剤カロナール。ふだんから鎮痛剤とは縁遠い生活を送っており、記憶をたどると50年前にバファリンを飲んだのを覚えている程度です。したがって、カロナールを服用したのはたぶん生まれて初めてかも。「軽うなる」という関西弁ふうのネーミングが笑える「カロナール」の成分は、アセトアミノフェンだそうです。これはたしか



こういう物質だったはず。Wikipedia によれば、発見は1877年と古いのですが、同時期に使われたフェナセチンとの比較で副作用が疑われ、フェナセチンのほうが鎮痛剤として広く用いられて独バイエル社の基礎を築いたのではなかったかな。ところが、実際によく調べてみたら副作用を起こす原因は別の物質で、1947年には代表的な解熱剤アセトアニリドもフェナセチンも、体内でアセトアミノフェンに代謝されることが判明し、「結局はアセトアミノフェンが効いてるんじゃん!」ということになって、今は副作用のごく少ない鎮痛剤として広く用いられているということのようです。

うーむ、50年前にバファリンを使ったとは言うものの、それは「頭痛にバファリン!」というCMの認知効果であり、当時カロナールがなかったわけではないのでしょう。実際、総合感冒薬の中にはちゃんとアセトアミノフェンと成分表示されたものが多くあったことを覚えています。

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