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「暑さ寒さも彼岸まで」というお彼岸も中日を過ぎて、いよいよ本格的に秋なのですが、読書の秋というものの、このところさっぱり本を読めていません。手を付けている本はいろいろあるのですが、要するにみなノンフィクションの硬いものばかりで、一気に読み終えるタイプのものでないのが理由でしょう。今、断続的ではありますがおもしろく読んでいるのは、鬼頭宏著『人口から読む日本の歴史』という講談社学術文庫です。これがなかなか面白い。時代別・地方別の人口の推移を推計した表など、文庫本のサイズではとても読めませんので、思い切り拡大コピーして眺めると、これがまた実に興味深い。
草思社文庫で渡辺尚志著『百姓たちの幕末維新』も、帯のコピーに「当時の日本人の8割を占めた百姓たちの、日々の暮らし、動乱への関わりを史料から描いた、まったく新しい幕末史」とありますが、これも出羽国村山地方の旧家の文書を取り上げて分析するなど、従来の視点とは一風異なる歴史書となっています。これも実に興味深い。それに中公新書の『荘園』が控えていますので、いやはや、「理系の歴史知らず」が背伸びして日本史に首を突っ込んでいるのですから、なかなか進まないのは当然なのかも。たぶん、生物・化学、医学などを専門としない人が、現代の免疫学の進歩をフォローしようとすると難儀するのと同じことなのでしょう。
年齢とともに視力だけでなく気力が減退すると言われますので、硬派の読書は、おそらく70代のこの十年がせいぜいなのかもしれません。そういえば母方の祖父の晩年は、「水戸黄門」をはじめとする時代劇の偉大なるワンパターンを好んでいたように記憶しています。晩年の亡父が、ヒロシマの入市被曝による原爆症の健康被害を嘆きながら、自分が体験した昭和史の真相を知ろうとさまざまな本を読んでいたのは、もしかすると稀有なケースだったのかもしれません。
草思社文庫で渡辺尚志著『百姓たちの幕末維新』も、帯のコピーに「当時の日本人の8割を占めた百姓たちの、日々の暮らし、動乱への関わりを史料から描いた、まったく新しい幕末史」とありますが、これも出羽国村山地方の旧家の文書を取り上げて分析するなど、従来の視点とは一風異なる歴史書となっています。これも実に興味深い。それに中公新書の『荘園』が控えていますので、いやはや、「理系の歴史知らず」が背伸びして日本史に首を突っ込んでいるのですから、なかなか進まないのは当然なのかも。たぶん、生物・化学、医学などを専門としない人が、現代の免疫学の進歩をフォローしようとすると難儀するのと同じことなのでしょう。
年齢とともに視力だけでなく気力が減退すると言われますので、硬派の読書は、おそらく70代のこの十年がせいぜいなのかもしれません。そういえば母方の祖父の晩年は、「水戸黄門」をはじめとする時代劇の偉大なるワンパターンを好んでいたように記憶しています。晩年の亡父が、ヒロシマの入市被曝による原爆症の健康被害を嘆きながら、自分が体験した昭和史の真相を知ろうとさまざまな本を読んでいたのは、もしかすると稀有なケースだったのかもしれません。
読書はベットに入ってからなのですが、1ぺーじで寝せつけられるという前代未聞の日々。身体を使う時期は軽めでないとダメみたい。
人口から読む日本の歴史は興味深々です。
先日、「図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?~生きものの“同定”でつまずく理由を考えてみる」を読んでとても刺激的だったのですが、概念部分はともかく、実際にシダ類の同定をする章はついていけずに読み飛ばしてしまいました。
高校数学で落ちこぼれた文系のためでしょうか。
narkejpさんが紹介なさっている、免疫学などの本はても足も出ません。しかも歴史物もちょっと複雑になると理解がついていかないですし。
せめて詐欺メールや特殊詐欺の電話に騙されない程度の知力と判断力は持ちたいものです。
先日、「詐欺に騙されないためのノウハウ」を教えてくれるというので3万円振り込みました。
それで勉強します。\(^^;)コレコレ
>概念部分はともかく、実際にシダ類の同定をする章はついていけずに読み飛ばしてしまいました。
あー、「あるある」ですね。そのへんの実際的なところは、やっぱり好きな分野でないと辛抱できないものかもしれません。
「詐欺に騙されないためのノウハウ」を教えてくれるというのに3万円振り込んだという詐欺に騙されないために…あれ?