電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

1960年代のカラヤンのステレオ録音が次々にパブリック・ドメインに

2018年02月04日 06時01分27秒 | クラシック音楽
昔、グラモフォン社から「HiFiカラヤン」というLPレコードが発売されました。今風に言えば有料サンプラーLPで、1枚750円という値段でカラヤンの代表的な録音の一部を、主として楽章単位で収録し、楽しむことができる、というものでした。





当時、懐事情の寂しい貧乏学生であったワタクシは、ありがたくこのレコードに飛びつき、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」やマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲、シベリウスの「フィンランディア」などを聴いて楽しんだものです。当時、ジョージ・セル指揮するクリーヴランド管弦楽団のレコードを好んで聴いておりましたが、別にアンチ・カラヤンでもありませんでしたので、こういう音楽はカラヤンはうまいなあと思っていました。

そういえば、セルとクリーヴランド管による録音が次々にパブリック・ドメインになっているということは、カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏も同様だということになります。案の定、次々と公共の財産の仲間入りを果たしつつある模様。「クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label〜」では、シベリウスの「フィンランディア」やムソルグスキーの「展覧会の絵」、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、あるいはベートーヴェンやブラームスの交響曲全集などが収録されているようです。



昔、「高嶺の花」だったドイツ・グラモフォンの正規録音のステレオ盤が、少しの労力でダウンロードして聴くことができるというのは、嬉しくありがたいものです。1964年といえば、昭和39年、東京オリンピック。私はまだ小学生でした。中学生や高校生の頃の昔を思い出しながら、大事に聴きましょう。

画像は、ビゼーの「アルルの女」組曲を Linux の Rhythmbox で再生しているところです。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 滝口悠生『高架線』を読む | トップ | 鴻上尚志『不死身の特攻兵・... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (親父りゅう)
2018-02-06 09:55:47
著作権切れの音源がネットでどんどん聴けるありがたい時代ですね。
私の鑑賞部屋もネット環境は整備してあり、オーディオに繋げばいつでも聴けるのですが、いまだにディスク主体の鑑賞生活です。
DENONのSACDプレーヤーの裏面にUSBを繋げばいいだけなんですけどね
この暮れに、やっとyoutubeを大画面で観られるようにしたところです。


「ハイファイ・カラヤン」
このレコードは私も思い出多いです。
このレコードで知った曲、作曲家もあり、ぐんと鑑賞の幅を広げてくれたレコードでした。
以前に記事も書いていました。
http://blog.goo.ne.jp/lbrito/e/0341b65b5302ed96efd48e6490ad0165
返信する
親父りゅう さん、 (narkejp)
2018-02-06 20:11:41
コメントありがとうございます。私はLPの時代はグラモフォンのカラヤンのレコードなどはとても購入できませんでしたので、あれこれ聴けるようになったのはCD時代になってからですね。昔は指をくわえて見てるしかなかったものが、ネットでダウンロードできるようになり、そんなに長い月日が流れたのかと驚いている始末です(^o^;)>poripori
1970年代の録音がパブリックドメインに加わるのも時間の問題のようで、夢のようですね。
「HiFi Karajan」のLPは、いろんな人が記事にしているようで、それだけインパクトがあったのでしょう。「さわり」だけでなく、楽章や1曲ぜんぶ聴けるというのは、CBS-SONYの「音のカタログ」とは違った特色でした。ご紹介の記事も拝見、記憶があります。2012年でしたね。
返信する

コメントを投稿

クラシック音楽」カテゴリの最新記事