電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルトのモテット「エクスルターテ・ユビラーテ」(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)を聴く

2013年03月16日 06時03分05秒 | -オペラ・声楽
覚えにくい曲名と言われたら、真っ先に挙げたくなるのが、モーツァルトのモテット「エクスルターテ・ユビラーテ」K.165でしょう。「エクスタルーテ」だったか「エクセラルーテ」だったか、なんとも紛らわしいことです。短期記憶がしだいに怪しくなりつつある年代に入り、無理やり語呂合わせで手がかりだけは記憶しようと、「エクセル、ユビキタス、カフェラテみたいな名前」のモテットという具合に、かろうじて頭のどこかに入れるようにしていますが、「アレルヤ・コーラスで有名なモーツァルトのモテット?ああ、エクスルターテ・ユビラーテね。」などとサラリと言ってみたいものです。どうも、当方には無理な相談のようで、日本語の題名「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」のほうが、はるかにわかりやすく言いやすいと感じます。

第1楽章:「エクスルターテ・ユビラーテ」。アレグロ、4分の4拍子、ヘ長調。添付のリーフレットにある解説(武石みどり)によれば、歌のパートをソロとする協奏曲のスタイルをとっているそうで、なるほど、です。レシタティーヴォ「Fulget amica dies」が続きます。このあたりも、いかにもオペラ的です。
第2楽章:「Tu virginum corona」。アンダンテ、4分の3拍子、イ長調。
第3楽章:「アレルヤ」。アレグロ、4分の2拍子、ヘ長調。解説によれば大きく三つの部分からなり、各部分の継目に長いコロラトゥーラ楽句がはさまれる、とあります。

作曲年代は1773年の1月で、第3回イタリア旅行の途中に、オペラ「ルチオ・シッラ」の主役のカストラート歌手のために作曲し、ミラノのテアチノ教会で初演されたそうです。実際に、歌ったのは去勢歌手であるカストラートだったそうですが、曲の内容が、コロラトゥーラの技巧がコロコロと、まるでオペラの音楽のようです。うーむ、謹厳なるカトリックの教会で、オペラ調の技巧をふんだんにふりまく宗教音楽が響くというのは、けっこう違和感があったのでは。それは多分、当地の法事で、住職が演歌風にコブシをコロコロきかせてお経をあげるようなものではなかったかと思われます。17歳のヴォルフガング君、音楽的には素晴らしいが、生真面目な司教さんたちには案外不評だったんじゃなかろうか。ザルツブルグの大司教も、いささか苦々しく思ったのかもしれず、後年のモーツァルトとの不和も、案外このあたりに端を発しているのかもしれません。

それでも、音楽はいきいきと躍動的で、宗教的な敬虔さをあまり要求しない当方には、若いモーツァルトが書いた宝物のような音楽と感じます。とりわけ最後の「アレルヤ」は、ヘンデルの「ハレルヤ・コーラス」とはまた違った意味で、喜ばしい賛美の気分に満たされます。

演奏は、トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団及び合唱団。1994年12月に、オランダのウードカルスベルで収録された、エラートによるデジタル録音です。CD:WPCS-21144。

【追記】2023/09/20
YouTube で、ジュディス・ラスキン(Sp)、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管による演奏を見つけました。1964年5月、本拠地、クリーヴランドのセヴェランス・ホールにおける録音です。
Mozart: Exsultate jubilate, Raskin & Szell (1964) モーツァルト エクスルターテ・ユビラーテ ラスキン&セル


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デュマ『モンテ・クリスト伯』における人物相関図を描いてみる

2013年03月15日 06時04分37秒 | -外国文学
佐藤賢一さんが解説をつとめた、NHK-Eテレ「100分de名著」で『モンテ・クリスト伯』を取り上げたのを機会に、登場する人物相関図を作ってみました。すでに何度も読んでいますので、およそのところはささっと出来上がりましたが、実際に図解してみて、その入り組んだ関係に、あらためて目をみはりました。
佐藤賢一さんが注目する、エドモン・ダンテスVSヴィルフォールの複雑な対立や、作家の安部譲司さんが指摘する、「メルセデスの気持ちは書かれていない」ことなど、今回の放送で再確認させられたことも少なくありませんでした。

ところで、メルセデスが従兄弟のフェルナンと結婚してしまうことについて、現代人の感覚で批判はできないのでは、と思います。当時、メルセデスは貧しく不幸な境遇にあり、ダンテスの父親の世話をしながら二年間も待ち続けたことは、最大限に評価して良いのではと思います。
もちろん、ダンテスがアルベールを殺そうとした理由に、自分を裏切り、こともあろうに仇の一人のフェルナンとの間に子供までもうけていることへの怒りがあったことは否定できないでしょう。ですが、少なくともメルセデスは、主要な復讐の相手ではなかったはずです。
むしろ、フェルナンへの復讐ではメルセデスとアルベールの幸福を奪い、ヴィルフォールへの復讐ではエロイーズとエドゥワールなど多くの人の命を奪う結果となりました。復讐にともなう犠牲を、神ならぬ身が引き受けられるのか?復讐の後の生と希望を見出すことができるのか?そういう内面の葛藤が、モンテ・クリスト伯の胸中に生まれるところに、後半のドラマの深まりがあるようです。
実質は四分の三ほどしか観ることはできませんでしたが、NHK-Eテレ「100分de名著」、なかなかおもしろく、楽しむことができました。

この放送の影響でしょうか、当「電網郊外散歩道」を、「モンテ・クリスト伯 結末」などの語で検索する方が激増しました。今はようやく落ち着きましたが、これだけの反響のある名作が、岩波文庫だのみというのは、なんとも残念です。例えば集英社の世界名作全集の松下訳など、なんとか文庫化してもらえないものかと願っています。

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ぺんてるのヴィクーニャ・ボールペンのキャンペーンで充電池と急速充電器が当たる

2013年03月14日 06時04分47秒 | 手帳文具書斎
以前、ハーヴァード大学の名前の入ったボールペンのリフィルが、ぺんてるのヴィクーニャ・ボールペンのものと共通サイズであることを知り、これを利用したことを記事(*1)にしておりましたが、このとき文具店でもらってきたチラシに、キャンペーン応募ハガキがついていました。たまたま一枚だけ応募したところ、これが当選したらしく、サンヨーの充電池と急速充電器のセット「エネループ」(単三)が届きました。



充電池はニッケル水素電池で2個付いており、充電時間は3時間50分、容量は1900mA/h、定格電圧は1.2Vです。まるでエビで鯛を釣ったような話ですが、

こいつぁ春から、縁起がええわい。

ところで、これ、何に使おう?

(*1):ヴィクーニャなHarvardのボールペン~「電網郊外散歩道」2012年11月

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アホ猫の初獲物

2013年03月13日 06時03分36秒 | アホ猫やんちゃ猫
3月8日の夜、我が家のアホ猫(娘)が、初獲物を見せびらかすために持ってきました。見ると、まだ小さな小ネズミです。「お~よしよし、えらかったな~、いい子、いい子」と褒めそやしてやり、獲物は貢ぎ物として、食い散らかされる前に素早く収納しました。これから、妻の悲鳴とアホ猫母娘との貢ぎ物争奪戦の季節が始まります。やれやれです(^o^)/



フン、人間なんて、自分で食べるわけでもないのに、あたしの獲物を横取りして、ひどいわ。スカーフでご機嫌を取ろうなんて、見え見えよ。プンプン。

おや、アホ猫よ、ご機嫌斜めだね。お前は、食い散らかすばかりで後片付けをしないんだもの、当然さ。果樹園の野ネズミを退治してくれるのは、ホントにありがたいよ。えらいえらい!

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四十数年ぶりに外科に通院して

2013年03月12日 06時04分32秒 | 健康
湯たんぽで低温熱傷するという不名誉も、化膿して右足首付近が赤く腫れ上がるという事態に陥っては、万難を排して外科に通院せざるを得ません。年度末のご多忙モードの中ではありますが、なんとか一時間ほどやりくりして、外科に通院することにしました。
外科にかかるなどというのは、高三の時に交通事故に巻き込まれて以来ですから、実に四十数年ぶりになります。おそるおそる電話をして事情を話したところ、すぐ来てくださいとのことでしたので、すっ飛んで行きました。

熱傷の傷口の処置(ソフラチュール貼付剤、リフラップ軟膏)をして、赤く腫れている周囲をホウ酸湿布で冷やし、肩に抗生物質(エクサシン)を筋肉注射しました。昔の記憶に、思わず痛さを覚悟したのでしたが、驚いたことにぜんぜん痛くない。ああ、これが魔法の注射針かと、思わず感動しました。むしろ、血液検査の針のほうが痛かった。痛くない注射針を開発するための物語は、何かの本で読んだり、放送番組等で見聞きしたりしてはいましたが、実際に体験してみて、思わず感動!でした。
傷口が深いので、しばらくかかりますよという話でしたが、三日間、右左右と肩に筋肉注射を続け、抗生物質(セフゾン)のカプセルを内服しているうちに、赤く腫れた部分が徐々に縮小していきました。

数日後に、血液検査の結果が出ましたが、酒席の影響と思われる肝機能と、原因不明の貧血症状が現れており、白血球数はそれほど異常値を示しておりませんでした。ドクターストップということで、年度末ではありますが、アルコールは控えてお茶で対応するという方針で、なんとか乗りきりたいと思います。

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東日本大震災から2周年の朝に祈る

2013年03月11日 06時03分06秒 | Weblog
本日は、東日本大震災から二周年となる日です。あれから二年。長いような短いような、不思議な時の経過でした。当方の身辺にも、様々な変化がありましたが、家を、家族を津波に流され、原発事故によって故郷を追われた人々の悲しみと困難にくらべれば、何ほどのことがありましょう。今日は、犠牲者の方々を悼み、今なお困難の渦中にある方々の健康と心の平安を祈りたいと思います。

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好物は年齢によって変化する

2013年03月10日 06時02分41秒 | 料理住居衣服
妻に「何が食べたい?」とよく聞かれます。これがなかなか難問で、作る方の身になれば「何でもいいよ」というのはご法度。「○○が食べたい」と明確に答える必要があります。ところが、食べ物に関する強い欲求は年々低下していき、昔ながらのものを、程よく食べたい、というのが正直なところです。

たとえば、アケビ(*1)が食べたいとか、ニラ卵がいいなあとか、写真のようなキノコ汁を食べたいとかいう具合。キノコをふんだんに使ったキノコ汁は、たいへん美味しいものです。また、ワラビの漬物。これも、保存食として古くから伝わるものですが、ぴりりと辛い唐辛子の味がきいて、実に美味しい。



昔は、こういうものを食べたいとは思いませんでした。もっとバタ臭い、ハイカラなものを好んで食べていた気がします。幸いなことに妻と食べ物の好みが似通っておりますので、助かりました。九州生まれの夫君に、青菜漬を煮るのだけはやめてくれと言われて愕然とした某山形生まれの女性を知っていますが、年齢が上がるにつれて、こういう違いは表面化するものです。たしかに煮ているときの臭いはお世辞にも良いにおいではありませんが、青菜漬を気長に煮て、唐辛子を少々ふりかけて食べるあの美味しさは格別です。

(*1):ほろ苦さは大人の味~山形の「あけび料理」~「電網郊外散歩道」2009年9月

あ、そうそう、二月の某日のお菓子は、あれはまた別の話です(^o^)/





たいへん美味しくいただきました。頂戴した皆様方、たいへんありがとうございました。弥生三月、某日にはたしかに予定をしております。備忘のための記事でありまする(^o^)/

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急ピッチで除雪・排雪が進む

2013年03月09日 06時03分11秒 | 季節と行事
ここ数日、気温が上がり、雪解けが進んでいます。走っている車に雪の壁が崩れ落ちることがないように、道路の除雪・排雪が急ピッチで進んでいます。例によって年度末のご多忙モードの中、移動中に何度か除排雪のための一時通行止めに遭遇しました。ただじっと待っているのもしゃくなので、カメラを取り出して、作業の様子を撮影したものです。





ごらんのとおり、画像の縮小率を細工し、ズームと組み合わせてみたら、えらい迫力になりました(^o^)/

さて今月は、月末の土日以外には、土日の休みはありません。本日も明日も仕事で出勤です。本当は、山形交響楽団の定期演奏会で、メンデルスゾーンの「スコットランド」交響曲を聴き、心身ともにリフレッシュしたいところですが、それもかなわず。実際、いささかへばり気味です(^o^;)>poripori

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フルニエ、セル、ベルリンフィルによるドヴォルザーク「チェロ協奏曲」がついに公開

2013年03月08日 06時05分08秒 | -協奏曲
ピエール・フルニエのチェロ、ジョージ・セル指揮ベルリンフィルによるドヴォルザークの「チェロ協奏曲」といえば、天下の名盤として名高いものですが、名盤の常として一定のプレス枚数を売り切ってしまうとしばらくは「品切れ・廃盤」などの通告を受けてしまい、興味を持った音楽愛好家が実際に耳にすることは難しいような状況がありました。

ところが、私も一度、このブログの比較的初期の頃に取り上げた(*1)ことのある、この音楽的に素晴らしいステレオ録音が、ついにパブリック・ドメインになって公開された(*2)ようです。リンク先のサイトでは、丁寧な解説がついて、ストリームで聴くこともできますし、一定の手続きを踏めば、ダウンロードして楽しむこともできます。

ついに、この録音も公共の財産の仲間入りを果たしたかと、感無量です。学生時代に二枚組のLPで出会い、廉価版LPを購入し、のちにCDでも追加購入し、何度も何度も聴いてきました。ドヴォルザークのチェロ協奏曲ならすでにたくさんお聴きの方でも、「フルニエ、セル、ベルリンフィル」という組み合わせに興味をお持ちの方は、ぜひ一度、この素晴らしい音楽を、どうぞ自由に心ゆくまでご堪能ください。

(*1):カール・ライスターの「一番印象深かった録音」~「電網郊外散歩道」2005年5月
(*2):ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調~「クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~」リスニングルーム

この演奏の価値を先刻ご承知の方も、元記事の方でもこちらでも、コメントなどいただければ幸いです。

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「これ一つで済むように」という願望

2013年03月07日 06時00分52秒 | 手帳文具書斎
いつ頃だったでしょうか、「僕なんか、これだけですよ」というフレーズとともに、「これだけ手帳」というのが売られていた時期がありました。その後、1980年代のシステム手帳のブームのときに、ふと「これだけで済む」ようにできないかという願望は、形を変えて、くりかえし現れるのだな、と感じました。

ブームの中で、様々なリフィルが工夫されただけでなく、バインダーにはさむための、実に様々なモノが商品化されました。六穴パンチやカード入れ、ハサミや電卓、はてはウィスキーを入れるための袋まであったような(^o^)/
まさしく、「これだけ持って歩けば済むように」という願望が形になったように見えました。

次は、1990年代前半のサブノートパソコンの登場の頃です。東芝のダイナブックやNECの98ノート、富士通のFMRノートブック等の中にIBMのThinkPad220が登場し、サブノートパソコンを携帯すれば、ハードディスク内の情報をささっと検索することで、ほとんど用が足りるように思わせたものでした。実際は、電池の持続時間が足りずに、実用にはなりませんでしたが、私も一時このスタイルを試みたことがあります。そして、電池の持続時間の欠点を解消すべく、ザウルスやニュートンなどの、専用に特化した小型のPDAが登場してきます。

おそらく、現在のスマートフォンやタブレット端末などにも、「これ一つで済むように」したいという願望は様々に形を変えて現れるのだろうと思います。ですが、蛮勇をふるって言い切ってしまえば、

「これ一つで済む」ことなど、ない。

もしあったとしたら、それでことが済む事態の方が、ごく特殊な例なのだろうと思います。つまり、「これだけ手帳」の提唱者が、実際にあの手帳一つで済んでいたのだとしたら、それは彼のような特殊な立場・職業だからできたのだろう、ということです。

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コクヨのSystemicにペンホルダー?

2013年03月06日 06時03分16秒 | 手帳文具書斎
コクヨのカバーノートSystemicには、とくべつのペンホルダーは付いていません。表紙のポケットにペン・クリップをはさめば、机上で転がる心配はありませんが、カバンに入れるときなどには、いかにもペンがじゃまです。

そこで、ふと思いつきました。「Systemic」というロゴが布製のタグにのように付いていますが、これにペンを引っ掛ければよいのでは?幸いなことに、布製のタグは二つ折りで袋状になっていますので、ここにクリップを通せば落下する可能性は低いはずです。

で、やってみました。A5判SystemicはOK。次にA6判SystemicもOK。



カバーの表紙と裏表紙の間の隙間に入り込む形になりますので、ペンが邪魔になることもありません。Systemicの布製タグの耐久性は疑問ですが、まずは試してみる価値はありそうです。ただし、落っことしても問題の少ない、軽量で安価なペンに限定しておいたほうが良さそうです(^o^)/



写真は、積み上げた上から順に、A6判SystemicにJetstreamラバー軸、B6判レザフェスにコクーン、A5判SystemicにPowerTankスマートのアルミ軸です。レザフェスのほうは、ゴム製のペンホルダーを持っています。

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gooブログの異常な遅さの原因は

2013年03月05日 06時52分19秒 | ブログ運営
発熱して寝込んでいた間に、goo ブログが異常に遅くなっておりました。表示されるメッセージを見ると、twitter とか mixi とか Facebook などの語が出てきます。ははあ、これはたぶん、アバター(ニコッとタウン連携)とかいう新機能の導入にともない、システムの改変を行った際に、何かしくじったのだな、と判断しました。私は、つぶやきもしませんし、SNS の人間関係がブログにまで持ち込まれるのはいやですし、実名を強制されるなぞ、ごめんこうむりたいところです。したがって、いずれの連携もoff になっています。

では、システム改変の際に、こういう連携条件を参照する箇所が単純に誤っていたらどうなるか?おそらく、いちいち各連携先へ問い合わせ、エラーになって帰って来るまで待機することになるでしょう。どんなコンピュータでも、エラーを返すまでにはけっこう時間がかかるものです。すると、何か操作をするたびに、やけに待たされる結果になります。これが、外部サービス連携をしていない多くのユーザーで起こったらどうなるか?おそらく、goo ブログ全体の遅さとなってくるのではないか、という推測です。

いや、違うな。そんなことになったら、相手先の管理者からねじこまれるか。では、新機能の導入に、システムの能力が対応できていない?
いずれにしろ、利用者側ではどうしようもない事態ですので、goo ブログ側の発表を待つことにします。
当「電網郊外散歩道」をご愛読いただいている皆様、そんなわけで、かなりイライラされるかもしれません。ワタクシにはいかんともしがたい事態ですので、ご容赦ください。

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明かりの貴重さと太陽の恩恵

2013年03月05日 06時02分25秒 | 季節と行事
東日本大震災や何度かの余震に伴う大停電で、真っ暗な夜を何度も体験して以来、明かりの貴重さを痛感しました。ふだんはコンセントまで電気が来ていて、スイッチを入れさえすれば照明器具が点灯します。ところが、いったん停電になると、ろうそくの光や懐中電灯の光が頼りです。自転車をこいでランプを点灯するのに挑戦したことがありますが、短時間ならともかく、とてもじゃないが薄い本を一冊読む前に疲労のためにバッタリ倒れてしまいそうです。

39度の発熱でダウンしているとき、外は強い風が吹き荒れておりました、そうしたら、いきなりの停電!私は動き回れず、妻に見てもらいましたが、屋内のブレーカーは正常だと言います。ブレーカーが正常なのに停電?はて?寝床の中ではそれ以上の追求はできず、原因調査は電気屋さんにお願いしました。すると、さすが専門家です。原因を突き止めてくれました。強風のために、池の水の循環装置がひっくり返り、水の中で漏電したのだそうな。やれやれです。

明かりの貴重さ。夜いつまでも起きていられるのも、早朝まだ暗いうちに起き出してごそごそ動き回れるのも、明かりがあればこそです。電気照明が使えないとすぐに灯火の時代に戻ってしまうのが現実です。白熱電球から蛍光灯になり、LED電球や有機ELが実用化されている現在、電気照明はありがたい。そしてそれ以上に、明るくなると照明も不要になる、太陽の恵みは実に偉大です。

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喉の痛みと39度の発熱、低温火傷の化膿

2013年03月04日 19時29分36秒 | 健康
先月末から喉が痛くて、おかしいなと思っておりました。そうしたら、どかーんと発熱!なんと39度です。強度はそれほどでもないけれど筋肉の硬直と体のふるえがあり、これはまたインフルエンザにやられたかな、と思いました。でも、お医者さんに診てもらったら、インフルエンザではなかったようで、カンファタニン錠を朝昼晩の四日分、処方してもらいました。その後も38度が続きましたが、昨日から37度台になり、今日はようやく36度まで下がりました。この間、一緒に診てもらった足の低温火傷も治療を続けましたが、多忙に紛れてうっかりしているうちに化膿してしまっていたようで、喉の炎症と足の化膿との二方面作戦に、体の免疫機能が大忙しで、対処しきれなかったのかもしれません。一時は、敗血症の可能性も考えたくらいでしたが、どうもそこまではいかなかったようで、まずはよかった。

高熱時には、動作だけでなく判断力も低下し、水分補給、冷却シート、梅干しとおかゆしか受け付けない食事など、とても一人ではできませんでした。この間、仕事の方も年度末のばたばたが続いていましたが、代わりがきかずどうしても休めないときだけ妻に雪道を運転してもらって、なんとか間に合いました。おかげで、ますます頭があがりません(^o^;)>poripori

ブログ記事のほうは、年度末の多忙を見越して記事をストックしており、これを予約投稿に設定していたために、見かけ上は一日だけのお休みで済みましたが、実際はまる四日間、パソコンの前に座ることができませんでした。

カンファタニン錠は、今回初めて処方され、よく効きましたが、服用した夜から全身に発疹が出て、発熱が軽快するまで続きました。その意味では、じんましん様の症状は細菌感染によるものかもしれず、明確ではありませんが、口の中が荒れ、尿の色が気持ち悪いほど濃くなりましたので、使用する場合には注意するお薬のリストに加えておく必要はありそうです。「おくすり手帳」に手書きで書いておきましょう。

ところで、足の低温火傷はどうして?それは、いつもは湯たんぽを袋に入れた上からバスタオルでくるむのに、たまたまスポーツタオルで間に合わせたものだから、眠りが深く寝てしまったら起きない=爆睡する私の常で(^o^;)、タオルでくるまれていない所に長時間当たってしまい、低温火傷になってしまったというわけです。やっぱり、我が家のアホ猫による「猫たんぽ」が最高です(^o^)/

熱が下がって、ようやく音楽を聴くことができました。イリーナ・メジューエワのピアノで、「おとぎ話/忘れられた調べ~メトネル作品集」です。

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モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を聴く

2013年03月02日 06時05分41秒 | -オペラ・声楽
お嫁に行った娘が置いて行った楽譜の中に、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」がありました。所属していた社会人合唱団で歌ったもののようで、あちこちに書き込みがあり、その内容が興味深いものです。響きの良いホールでこの音楽を聴くときには、文字通り天上の調べのように響きますが、家庭のステレオ装置や通勤のカーステレオでは、十全な響きを味わうことは難しいものです。

とは言いながら、やっぱりモーツァルトの晩年の音楽は素晴らしい。不十分は不十分なりに、美しい響きを楽しみ味わうことは可能です。K.618、アダージョ、2/2拍子、ニ長調。トン・コープマン指揮のアムステルダム・バロック管弦楽団および合唱団の演奏で、1994年12月、オランダのウードカルスベルにおけるエラートのデジタル録音です。CDは、WPCS-21144というもの。

添付のリーフレットの解説(武石みどり)によれば、自筆楽譜には「バーデン、1791年6月17日」という記載があるそうな。1791年といえばモーツァルトの没年にあたり、ピアノ協奏曲第27番、クラリネット協奏曲、弦楽五重奏曲第6番、「魔笛」「レクイエム」などの傑作群が誕生していた年です。なんという一年なのでしょう!

■トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック管及び合唱団  3'46"

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