先日のニュースで、某県の町内会のボランティア作業中に事故があり、60代の男性が伐採した樹の下敷きになって重態だとのことでした。樹木の伐採は危険作業です。林業や造園業のプロに依頼すれば、料金はかなり高くなりますが、これは技術プラス危険手当込の経費だからでしょう。伐採を想定して植えられた造林地とは異なり、住宅地や傾斜地での伐採は、足場も悪く建物や周辺への被害も防がなければいけません。ただ伐ればよいわけではないのだろうと思います。私も、果樹園で枯損木を伐採したりしますが、手抜きをすると思いがけないしっぺ返しをくらうことがあり、油断できないと感じています。イラストはクリスマスツリーみたいですが、一般に果樹園で伐採するときは
こんなふうです。
どうしても林業における間伐のように、一本のまま切り倒すイメージが強いのか、ダイナミックに切り倒そうとしがちですが、倒れる方向の見極めや周囲への影響、巻き込まれ危険などを考えると、段階を踏んで少しずつ切っていくのが無難だろうと考えているところです。
- 脚立や高所作業台車を使い、まず枝を落としていきます。
- 次に、上から順に幹をチェーンソーで輪切りにしていきます。このときは、自分の方へ落ちてこないように反対側に切り込みを入れてから切っていくのと、樹木の向きによってはロープをかけて反対側に引っ張ってもらうこともあります。
- 同様に、順に下へ輪切りにして落としていきます。
こんなふうです。
どうしても林業における間伐のように、一本のまま切り倒すイメージが強いのか、ダイナミックに切り倒そうとしがちですが、倒れる方向の見極めや周囲への影響、巻き込まれ危険などを考えると、段階を踏んで少しずつ切っていくのが無難だろうと考えているところです。