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八重山の歴史と公民の教科書選定が昨今地元の新聞ではトップ記事になっている。こと戦争がからむ事柄に関しては、歴史を風化させてはいけないという沖縄の人間の思いが爆発的に浮上してくるように思える。
文部科学省の教科書問題はまだ完ぺきに解決しているわけでもない。そうした中で八重山諸島が揺れている。竹富、与那国、そして石垣と、保守的首長が誕生して以来、尖閣諸島問題も尾を引いているようで、そこに自民党もやらなかった民主党政府による自衛隊配備が与那国になされる、という事態にまで至っている。他所事と全く意に介せずができないのが現実。政治の潮流は生活そのもので、琉球弧に生きる者たちの生存基盤への脅威そのものでもあるゆえ、制度内の鞭とも違う違和感が在り続ける。
ああこのように時代は傾いて、国家ナショナリズムに包摂されていくのだろうか。
紙面を斜めに読むと、どうも自衛隊配備が容易にでき、自衛隊賛美、戦争を肯定する心理的・論理的構築へとひた走る境界の島々の特権層の利害と中央政府の利害ががっちりスクラムを組むような流れに見える。その中軸にあるのは、例えば盛んに批判の論陣を張る新聞社さえ、愛国心を中央で推奨する作家を持ち上げたコラムを掲載し続けている。御都合主義的に世間の沖縄マイノリティーの痛い部分や欲望を掬い取る方法で巧妙にことばを使いこなす男の姿が見えたりする。
その愛国心【大和魂】推奨者の作家をしかし、沖縄のラディカルな心象を書き続ける作家が持ちあげたりするが、そこはまたタヌキと狐の競合【癒着】という所も見え隠れする。
かなたではリビアのカダーフィー大佐が40年の独裁に終止符が打たれ、なぜか送られてくる世界状況を分析しているネットメディアはその後の内戦や分裂を予測し、またエジプトとイスラエルの堅張関係が問われ、アラブ諸国に取り囲まれるイスラエルが取りざたされる。経済も激しく揺れ動いている。世界の帝国〈警察官)アメリカの経済の土台が崩れかかり、原発の脅威が解決される可能性も危うく、人類はここに至って自らが生み出したものに復讐されているように見えなくもない。
絶えず戦争(生存)があり、局地的に表に溢れる人間の生き死にの残酷な争いがあり、世界はめまぐるしく動いている。それら全体が絡み合ってこの地球社会の現在があるということ、それらが、この琉球弧の在り様に連結している。
日、米、中の狭間にある琉球弧、群島群の中にあり、どう未来への方向性を模索していくのだろうか?いかなる時代が到来しょうと二度とあの地上戦の地獄を繰り返すまいという心情(信念)を捨てないことに尽きるのではないだろうか?
日本という群島の端っこにあって日本国家の捨て石にならない決意を、続けることのみで、すでにして捨て石のような処遇の中に生かされている事実もある。麗しい作家は日本魂を推奨している。しかし新聞社も沖縄の文化人の代表者もそれを見て見ないふりをしているように見える。
もうこの辺で目覚めて、決別する覚悟も必要なのだろうか?いったいいつまでこの暴力構造の中に埋没し、懐柔されつづけるのだろうか?強固な暴力システムを否定する(日常的)運動を続けない限り、やがてきた道に襲われることはない、とは誰にも言えないのが空恐ろしい。
「おかしい」と思えることに「おかしい」と声を張り上げることがなくなった時、多くの命が情け容赦なく刈り取られる宿命に至るのかもしれない。
やれやれ、ただXを求めていたい!
(写真は昨夜8月23日の夕方識名トンネルを出たところで車内から撮った!夕日の色合いにこころ惹かれる)
文部科学省の教科書問題はまだ完ぺきに解決しているわけでもない。そうした中で八重山諸島が揺れている。竹富、与那国、そして石垣と、保守的首長が誕生して以来、尖閣諸島問題も尾を引いているようで、そこに自民党もやらなかった民主党政府による自衛隊配備が与那国になされる、という事態にまで至っている。他所事と全く意に介せずができないのが現実。政治の潮流は生活そのもので、琉球弧に生きる者たちの生存基盤への脅威そのものでもあるゆえ、制度内の鞭とも違う違和感が在り続ける。
ああこのように時代は傾いて、国家ナショナリズムに包摂されていくのだろうか。
紙面を斜めに読むと、どうも自衛隊配備が容易にでき、自衛隊賛美、戦争を肯定する心理的・論理的構築へとひた走る境界の島々の特権層の利害と中央政府の利害ががっちりスクラムを組むような流れに見える。その中軸にあるのは、例えば盛んに批判の論陣を張る新聞社さえ、愛国心を中央で推奨する作家を持ち上げたコラムを掲載し続けている。御都合主義的に世間の沖縄マイノリティーの痛い部分や欲望を掬い取る方法で巧妙にことばを使いこなす男の姿が見えたりする。
その愛国心【大和魂】推奨者の作家をしかし、沖縄のラディカルな心象を書き続ける作家が持ちあげたりするが、そこはまたタヌキと狐の競合【癒着】という所も見え隠れする。
かなたではリビアのカダーフィー大佐が40年の独裁に終止符が打たれ、なぜか送られてくる世界状況を分析しているネットメディアはその後の内戦や分裂を予測し、またエジプトとイスラエルの堅張関係が問われ、アラブ諸国に取り囲まれるイスラエルが取りざたされる。経済も激しく揺れ動いている。世界の帝国〈警察官)アメリカの経済の土台が崩れかかり、原発の脅威が解決される可能性も危うく、人類はここに至って自らが生み出したものに復讐されているように見えなくもない。
絶えず戦争(生存)があり、局地的に表に溢れる人間の生き死にの残酷な争いがあり、世界はめまぐるしく動いている。それら全体が絡み合ってこの地球社会の現在があるということ、それらが、この琉球弧の在り様に連結している。
日、米、中の狭間にある琉球弧、群島群の中にあり、どう未来への方向性を模索していくのだろうか?いかなる時代が到来しょうと二度とあの地上戦の地獄を繰り返すまいという心情(信念)を捨てないことに尽きるのではないだろうか?
日本という群島の端っこにあって日本国家の捨て石にならない決意を、続けることのみで、すでにして捨て石のような処遇の中に生かされている事実もある。麗しい作家は日本魂を推奨している。しかし新聞社も沖縄の文化人の代表者もそれを見て見ないふりをしているように見える。
もうこの辺で目覚めて、決別する覚悟も必要なのだろうか?いったいいつまでこの暴力構造の中に埋没し、懐柔されつづけるのだろうか?強固な暴力システムを否定する(日常的)運動を続けない限り、やがてきた道に襲われることはない、とは誰にも言えないのが空恐ろしい。
「おかしい」と思えることに「おかしい」と声を張り上げることがなくなった時、多くの命が情け容赦なく刈り取られる宿命に至るのかもしれない。
やれやれ、ただXを求めていたい!
(写真は昨夜8月23日の夕方識名トンネルを出たところで車内から撮った!夕日の色合いにこころ惹かれる)