(古美術家の仲里さん)
仲里さんと絵里奈さん
古い電話だがまだ使っているのです!
「驚き」の正体は何?
古美術家の方々とお話をしているといろいろ見えないところがまた見えてくるように思えた。つまり言葉の世界を生きてきたのだと思った。物が語る歴史にあまり目を傾けてはこなかったのだと、疎かった自身の関心の所在が物ではなく言葉でありことばで表象された世界という狭い領域だったのだということに驚く。舞台表象はことばだけの世界ではなく立体的で空間性があり、総合芸術の砦そのものだから五感が試される。じっさいに論を書くとなると文献資料が中心である。そのことにハタッとしたのだ。物証が何を語ってくれるのか、今回の科研のテーマをまずそれをしっかりつかむ旅の始まりでもある。この間見落としていたというより、しっかり見据えなかった物証の声をたくさん聞きたい。