今まであまりVISIBLEになっていなかった明治政府の抑圧(検挙・拷問を含め)が見えてきたのは、痛々しい事実だが、いい連載だといえる。いきなり王が江戸(東京)に拉致されて、王国滅亡ではなかった。それに激しく抵抗した琉球王府の士族層の生き様があったのだ。想像していたとはいえ、脱清人を含め、実際はもっと生々しかったのだね。
清、明治政府や欧米の動向も含め、小王国沖縄の運命がまさに分断されていった(併合・侵略)時代の裂け目を見据えることは傷の痛みに似ているが見据える必要があるね。宮古島などは旧慣温存政策で人頭税を明治36年頃まで押し付けられた憤懣をまたもっている。首里支配層の抵抗→「旧慣温存」の是非もありえる。国の形態の崩壊と、桎梏の解放もあった。複雑な様相がある。支配層の時勢(政治の転換)への取り組みに対する一般庶民の動きはどうだったのだろうか?