新聞の連載物語を継続して読むことは、正直ほとんどなかった。しかし、元旦から新聞購読をして以来、紙面には大きな嘘もあり、危険な薬害会社の一面広告も掲載されたりするが、ローカルニュース記事は悪くないと思いながら読んでいる。それと文化面や芸能、演劇などの報告記事やイベント情報は、助かる。
さて明治26年に発行された「琉球新報」は、何かと博論を書く際に参照した。戦前の古い新聞をよくめくったものだ。懐かしさと共に近代沖縄の歴史を振り返る意味においても興味深く読んでいる。
切り抜きをしている。一冊の書籍になるかと思うが、博論を見直し出版したい思いは、まだ実現していない故〜、しかし、来年はしっかり取り組みたいので、例えば昨今の黄色い軍艦の話など興味深かった。
見直しは常に必要に違いない。
史実の解釈も時代認識によって
変わる。時代や時の経過によっても変容していく。変わらない価値と変わる価値、解釈の相違も多々ありえる。
いずれにせよ「琉球新報」物語は注目に値する。岡田さんの視点や思想性がまた浮かび上がってくるのだろうけれど、何が書かれ、何が省かれるのか、こちらが意識的に対照化した近代沖縄が、新聞の歴史を通してどう捉えかえされるのか、も含め興味深く読んでいる。
80代半ばに近い岡田さんの健筆は素晴らしい。