志情(しなさき)の海へ

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『あね、又、アイコーぐゎーぬ ちょーんどー!』(ほれ、又、アリンコが来たよう!)

2016-07-23 07:32:15 | 沖縄の過去・現在・未来

元沖縄代表国会議員瑞慶覧長敏先生から転載の了承を得ましたのでご紹介しますね!「東アジア共同研究所・琉球沖縄センター」から送られてくるメールです。今、日本の中央の方々は米国と中国・韓国の狭間にあって戦前の国粋(日本)主義のようなナショナリズムに傾斜している表象が見え隠れしていますが、東アジアが平和な共同体であること【敵対する境域ではなく】を念じているゆえに、EUの壮大な現状況の明暗(光影・希望/絶望、ユートピア/ディストピア)も可能性も不可視も可視も遠くから見つめながら近くのネット情報を見ながら、やはり平和な海がいいし、アジア人の近隣諸国は共存・共生・共創がいいと思うので、基本的に東アジア共同研究センターの趣旨に賛同しています。

事務局長の瑞慶覧長敏先生の『事務局長日記』に「ウチアタイ」することが結構あってとっさに返信したりしていますが、共感できます。その思いは共振するのですね。それでごく最近の日記をご紹介します。

 事務局長日記No28

 『あね、又、アイコーぐゎーぬ ちょーんどー!』(ほれ、又、アリンコが来たよう!)

 参議院選期間中に、沖縄で交わされたオバーたちの会話だ。アイコーとはアリンコのことだ。島尻アイコとアイコーを掛けて揶揄したわけだ。生活の邪魔にしかならないアリンコは潰してしまえという意思が隠れていることも見逃してはならない。事実そうなった。10万票以上の大差でアイコーをひねり潰してしまったのだ。

彼女がいかに沖縄で嫌われていたかということが分かる。特に沖縄の女性の方々に。

沖縄では、直接的に相手を批判、攻撃することを好まない。その代わりに、遠回し遠回しに、冗談を交えて批判をする。その批判はかなり痛烈で、ある意味、笑いながら相手を追い詰めていく手法なのだから、それはそれは怖いのである。沖縄の女性を敵に回しては沖縄では生きていけないのだ。大臣だろうがなんだろうが関係ない。

 沖縄が日本になってまだ間がない。私はそう見ている。

いや、まだ日本になっていないかも知れない。

1879年の琉球併合から数えてもたかだか137年だ。

その間に第2次世界大戦があり、本土復帰があった。

第2次世界大戦では、沖縄人と呼ばれ、スパイ扱いもされた。多くの沖縄人が容疑をかけられ日本人によって殺された。

沖縄はまだ日本人ではなかったようだ。

 復帰は1972年だ。

これで、パスポート無しで日本に行けるようになった。

知らない人がいるかもしれないが、復帰前に沖縄人が日本に行くにはパスポートが必要だったのだ。

私も小5の時、パスポートを持って日本に渡った経験がある。

 沖縄人は復帰後も日本で苦労した。

『朝鮮人、沖縄人お断り』の張り紙で、アパートが探せなかった。特に大学進学で日本に渡った学生らは大変な苦労だったと聞く。

1970年代でも、まだ、沖縄人のままだった。

 2016年、今はどうだろう。

リゾート地のオキナワ! 異国情緒あふれるオキナワ! 行ってみたいところナンバーワン!

日本だけど日本じゃない。憧れ!

人が喜んでくれるのであれば、それはそれで嬉しい。

しかし、しか~しである。

こんな能天気なことだけでいいんですかと言いたくなる。

都合のいいところで沖縄を日本にしたり、そうじゃなかったり。

オキナワは今、そんな日本を、あるいは日本人を呆れた目で見始めていることに気が付いているだろうか。

 アイコーがひねり潰された恨みなのか知らないが、その翌日から機動隊を沖縄に送りこみ、基地反対運動の住民らを排除にかかってきた。160人程の小さな集落に500人の機動隊を派遣すると日本政府は発表している。さらに集落につながる県道70号線を封鎖するとまで言ってきた。昨日は検問までしてきやがった。交通量などほとんどない山奥の山奥なのに。選挙結果の民意など私らには見えませんとあからさまだ。

 あろうことか、防犯パトロール要員として派遣した防衛局職員まで『警備要員』として住民対策に充てるとした。この防犯要員は、先の米軍属による殺人事件の後に作られた犯罪防止のための仕組みだ。

住民運動を犯罪者扱いしているとしか思えない。

 戦後71年経つが結局沖縄で繰り返されるのは、こんなことばかりだ。

県議会も市町村議会も米軍関連の事件事故、そのたびごとの抗議活動に振り回される。

住民はというと県警や機動隊とあるいは『防犯パトロール要員』と対峙しなければならない。

 生活そのものにどれだけの支障がきたしているのか。

本来あてられたはずの経済活動の時間がどれだけ剥がされているのか。

一体誰のせいなのか。

 日本人には考えてもらわなければならない。

いつまでたっても他人目線で沖縄を見るのであれば、ついぞ沖縄人は沖縄人のまま日本をスルーしていくことになることを。

今のままではその可能性は高まるばかりだ。

 2016年7月21日

瑞慶覧長敏

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東アジア共同体研究所/琉球・沖縄センター

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