志情(しなさき)の海へ

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【ウシがゆく】の著者知念ウシさんは元気で「うないフェスティバル」に参加とのことだがー?

2011-11-16 08:32:48 | グローカルな文化現象
(風にそよぐ雑草に共感を覚える朝)

【不思議な事!メディアはどう動いているの?】

先日、知念ウシさんとお会いして話すチャンスがあった。しばらく会っていない彼女はいつもの素敵なウチナー結髪である。

彼女が在日韓国人で著名な徐 勝(ソ・スン)さんと今年2月に対談し、沖縄タイムスに掲載されることになっていた記事があれから8,9ヵ月たっても紙面で公表されないということをぽろっと話していて、「へぇーこんな事があるんだ」とびっくりした。つまり予定になっていた原稿が会社の上層部の何らかの意図によって掲載されなくなる、という事があるのである。

ウシさんの『ウシがゆく』は結構沖縄ではよく売れている本だとお聞きしているが、私も書評をブログに書いた。検索すると目取真 俊さんと並んですぐ出てくる。ウミナイビ(?)のような品性のある彼女の知性や感性は素敵だと思う。おつれあいもなかなか日本の憲法や沖縄のスタンスや状況にコメント(発信)を続ける方で、本もたくさん出されているダグラス・スミスさん。

ソ・スンさんとの対談に関しては例えばネットでお二人の名前を入れて検索すると実際そのことについて触れられたブログが出てきた。ウシさんの話に間違いはなかった!タイムスがなぜ掲載しないか、に興味は移ったが、---?

ウシさんが政治的な役割を担うなら応援したいと思っている。著書も大いに読まれてほしいと思う。なんでもソ・スンさんとの対談は沖縄の知識人批判を大いにやってのけたという事で是非読みたいと思う。沖縄=植民地の視点で論を展開しているわけだから、そこからどんなことばがあぶり出されてくるのか、否が応でも関心は高まる。

40代半ばの彼女の今後も楽しみだが、おそらく彼女の気品と気骨に謙虚な優しさが感じられたらウシさんフアンはもっと増えるだろう。気を張って、そこに突っ立っているイメージから人間的暖かさがにじみ出てきたらいいね。

しかしどんな女性政治家より私は一篇の詩を書いている女性や小説家そして芸術家が好きだ。政治的リーダーが何を書いてもただの状況論で終りになるのだろうか?しかし女の声はあまり吸い上げられていないのが現状だから、ウシさんを応援している。

彼女の本の中で知識人批判のところはかなりインドと比較しても信憑性は高いとみている。政治、宗教、知識人の権力構造は大きな三つ巴を成している。

沖縄ナショナリズムの中身が問われてくる。反権力としての文化運動なのか、それとも?単に懐古趣味なのか?東アジア、そして地球村のメンバーとして志向する意識的運動なのか?諸々が問われるようだ。沖縄ナショナリズムは、沖縄人が誇りをもって生きて行くためのアイデンティティ―の造成・基盤として欠かせないものだと言えようか。

沖縄女性のパワーを沖縄タイムスは応援してほしい。『うないフェスティバル』も、いつも共催している【沖縄タイムス】である!女の運動を全面的に支援する姿勢にエールを送りたい!

女性的優しさの文化、母なる地球と一体化した母性の、生み育む柔らかい感性の中に秘められている物、それが今もっと大事にされる時代ではないだろうか?

そういえば、野村浩也編集の『植民者へ』(松籟社)も刺激的な本で、是非多くの方に読まれてほしい。書評としてこのブログでも取りあげたいね。


(山羊の餌として重宝された草木≪ギンネム≫のピンクの花を昨日キャンパスで見つけた!植物辞典で植物たちの名前を確認しなければです!)

やはり来年は復帰40周年を迎えて多様なイベントが繰り広げられるのだろう。是非上里和美さんの【さよなら人類館】を上演しなければだと思いつつまだ実現していない! 


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