(研究棟5階から夜撮った満月なんですがー)
明治26年に笹森儀助は沖縄にやってくるのですが、並松信久さんの論文がすぐ目にはいってきますね。ちょっと読んでみました。自分の博論とも関連してきます。
一戦前の沖縄研究の第一期、二期、三期とそれぞれの時期と遊郭や芸能との関係ですが、外からの眼差し、内からの捉え返し、そして戦争への時期と重なりますね。
136貢に「一般的に科学の出発点は紀行や詳細な観察である場合が多い」とあります。紀行文や率直な紀行的記録がとても重要な記録として歴史を見る視点が変わってもくるのですね。糖業と遊郭ともかなり関係していて、つまり儲かる産業に従事している人々がおおいに性の快楽に興じるという構図になるのかもしれませんね。
でも笹森さんはストイックな方であの風貌はいいですね。士族授産事業の6文字が踊っていますね。旧士族が新しい時代にどう適応していくか、また多くの百姓がどう近代の中で解放され土地改革の中でしかし都市下層民として取り込まれていったかも、ありえたのですね。一方で下層の士族層が日本社会のヒエラルキーの上層に上り詰めていったのも事実なんですね。社会の混乱期、改革期のドラマがこれでもか、と表出されるわけですね。
年表の中に笹森さんの生没年を書き入れようとGoogleさんに打ち込んだのでした。
朝、綺麗な院生のSさんはオーデコロンで空気を浄化します。私の好きなシャネルNO5とはちょっと異なるけれどー。今日は午後、実家に寄ってから名桜大学で研究発表を少し拝聴したいと思う。