「南洋とは」の、豊田由貴夫先生の基調講演もとても良かった。南進論、南洋と南進論、内南洋、外南洋、沖縄と南洋、南洋のイメージ、南洋群島の人口の変異、全体のイメージがくっきり浮かび上がった。参考文献=中山和芳「歴史時代のミクロネシア」『オセアニア世界の伝統と遠望』石川栄吉編、1987年
矢野暢『南進の系譜』中央公論社1975年
矢野暢『日本の南洋史観』中央新書。1979年
藤林泰先生の「かつお節から見た沖縄と南洋の出会い」は意外な南洋と沖縄の接点が鰹節から詳細なデーターを用いてのお話しで、目からうろこでした。こんなにかつお節を消費している所以の背景にあるものが見えてきました。南洋と沖縄の関わりに漁業との関係は切り離せません。1900年に移民が始まった沖縄、南洋へと多くの沖縄の人々が渡っていったのですね。
藤林先生の最後のスライドでの提言は市民自由研究へのエールである!