志情(しなさき)の海へ

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「伊江島ハンドー小」、名作琉球歌劇を是非多くのみなさんに見てほしい!

2012-05-02 23:04:47 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
久しぶりに国立劇場おきなわの大稽古場でのリハを見せていただいた!主役のハンドー小花岡尚子さんが魅力的な歌唱と演技で惹きつけた。そして普通、ハンドー小を裏切る加那ヒーの役柄はこの歌劇全体のなかでは重要な役柄でありながらあまり目立たないのだが、今回佐辺良和さんのこの役柄がなぜか惹きつけた。ハンドー小の切なさ、一途さと対比するように、二人のかつての愛の幻想が崩れる、幻想の美と絶望の縁が鮮やかに浮かびあがった。美男のカナーヒーゆえにハンドー小の命をかけた愛が信じられる。自殺の場面に至る高まりその無残な場面の型の美しさ、震えが伝わってきた。また村人のモー遊びの集団演舞の場面もメリハリがあった。

船頭主の嘉数道彦も魅力全開である。勢いがある。マチ小の知念亜希さんも歌唱力がある。島村屋・地頭代の大湾三瑠さんも味があり、声の太さ、演技の鮮やかさで、どんな役柄でも存在感を見せる。

今日のリハは伊良波冴子氏が細かい演技指導をした。演出のさゆきさんも細やかで、師匠の声に耳を傾ける。琉球歌劇の可能性と豊かさ、その未来へのステップが大稽古場にあった。


平成24年:6月9日、10日二回公演!国立劇場おきなわ大劇場

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