
(梅雨の季節にもコウロギはこの草むらの中で鳴いています。会いたい、君に会いたいと!)
これも詩ということにしますね!生きている間のときめき!浮世から消えたらときめきも消えますね!
《ことばを交わすことは奇跡なんですよ》
いつになったら言葉がかわせるのだろう?
ほんとうのことば、失われたものをもとめる旅は続く
今日もあえないのですね!
明日もあえないのです
明後日もあえないのです
その翌日はあえるのでしょうか?
君は遠い、遠い、遠い、遠くて、遠すぎて
あいたい、あいたい、あいたいと思っている内に
時だけは過ぎていつのまにか
身体が消えてしまいました
焦がれる思いだけが宙にポッカリと浮いています
黄金色の魂になってゆれています
夢の中で
君と森の海を、海の森を手をつないであるいている後ろ姿が
見えます!
消えていく後ろ姿をみつめているわたしがいて
PCの前で書類を作成しています!
期限がとおに過ぎた書類をーー!
囚人服の君がいて囚人服のわたしがいて
微笑む日
外は雨
囚人服を脱ぎ捨てて
雨の中を飛んでいく白鷺さんと黒鷺さんへ
またね、と手をふります
明日は昨日なのです!