志情(しなさき)の海へ

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詩・小説の解釈や批評は多様で、これが正しいはありえないが、小林秀雄のような批評は多くの賛同を得るのだろうか?

2024-03-07 02:34:39 | 詩、詩集
(つぶやき)備忘録
松原敏夫さんのこの詩集『今はむかし むかしは今』の書評を読んで、なるほどと納得させられる指摘と、カタカナ語のサウダージ、プレヴェール、パロールに戸惑った。新聞を読む一般大衆はこれらの専門語をよく理解しているのだろうか。サウダージ(郷愁)はなるほどと思うがパロールは単に言葉の運用としてとらえてもいいようだ。

サウダージ 」( ポルトガル語: saudade, サウダーデ とも)とは、郷愁、憧憬、思慕、切なさ、などの意味合いを持つ、 ポルトガル語 , ガリシア語 の単語 」
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ジャック・プレヴェール」(Jacques Prévert、1900年2月4日 - 1977年4月11日)は、フランスの民衆詩人、映画作家、童話作家。シャンソン『枯葉』の詞や、詩的リアリズムの映画『天井桟敷の人々』のシナリオを書いた。
1946年(43歳)、奨められて最初の単行本『パロール』(Paroles)を出版した。書き溜めた自由詩・散文詩・メモなどの寄せ集めであったが、待たれていて売れ、のちのちまで数百版を重ねたと言われる。(ウィキピディアより)
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ラングとパロールの例 
まず言語には日本語だったり、英語だったり色々なものがあります。
そして、日本語にも英語にも独自の文法がありますよね。
また文法だけじゃなくて、
日本語では、目上の人には敬語を使うとか、
英語だったら、LとRの発音は違うとか、
それぞれのルール(規則)があります。
このようなルールのことを「ラング」と言います。
そして、実際にそのようなラングに従った声を出すこと、
つまり「喋る」行為のことをパロールと言います。
「ルール」が「ラング」で
「喋る」が「パロール」です
そして、この「ラング」と「パロール」をたしあわせたものが、
「ランガージュ」つまり「langage(ランゲージ)」であり、
「言語」なのです。

「ラングとは、ある言語を使う集団が共通して使うその言語に関する約束事の総体で、その言語を使う全ての人が脳の中に心理的な存在として保持している。 ・パロールとは、その言語を使うそれぞれの人がラングをもとに生産した全てのもの。
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 しかし松原さんが言わんとしているところは理解できる。
「沖縄的なもの表象する戦略」である。詩語は喩法を使わない」
この詩集を興味深く読んだ。ドキュメントタッチの長詩は、臨場感があって最後まで読ませた。詩はメタファーがちりばめられている。

現代詩は対象と個の関係の内的な言語や超越を歌う、と松原さん。どんな時系列でも、過去と未来と現在がカオス状態で、時に流されながらも、詩人は詩を書いていく。

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