女性だけの唯一の「沖縄芝居劇団うない」です。女の男方(男役)がどう歌い、演じるのか、いつでも鑑賞の焦点ですね。つい最近乙姫劇団の看板男役上間初枝さんと間 好子さん演じる「中城情話」の映像を那覇市文化テンブス館で見たばかりです。「思み切りようやー」ですね。「思み忘りりようやー」は歌としてもリズムが悪いですね。「思み切る」の詩句は民謡の中にもありますね。うみちりようやー、うむちりんならん、とかー。
女性だけの唯一の「沖縄芝居劇団うない」です。女の男方(男役)がどう歌い、演じるのか、いつでも鑑賞の焦点ですね。つい最近乙姫劇団の看板男役上間初枝さんと間 好子さん演じる「中城情話」の映像を那覇市文化テンブス館で見たばかりです。
今回の「うない」は里之子に花岡尚子、太良に新垣麻里子が演じます。映像で大城光子さんが演じたウサ小は平良芽美さんですね。楽しみです。新垣麻里子さんは二枚目もできる器かと期待しています。男役は難しいですよね。オーラがあり、声量があり、美しい理想的な男を演じきることができるかですね。
「義理の兄妹」は以前「ときわ座」の舞台などを見たことがあります。真喜志康忠さんが主人公の次良役で三枚目で夢でうなされたりーー、沖縄芝居の中のシュールさも加味された作風ですね。今回は比嘉一恵さんが演じます。太い声音で聞かせました!
男女混成の沖縄芝居は普通に見慣れているのですが、琉球王府時代の近世から実は遊里でも組踊や端踊が座敷芸として上演されたきたことが史料から見えてきます。歌三線は日常的に披露されていたのですが、もちろん踊りもですね。近代の66年間も遊里の座敷、そしてその界隈に建った劇場で女性芸能者たちが舞台に立ったことも事実ですね。つまり女性だけの芸能の歴史は長いのです。戦後は上間郁子さんを中心に『乙姫劇団』が伝統と歴史を継承してきました。今『劇団うない』がその伝統を引き継いでいるのですね。
歴史に裏付けられた女性芸能者の芸能の伝統を継承している『劇団うない』を応援する所以です。