さて、今度こそ本シリーズ最後の段になりました。
「成月窯」を後にしたのは3時ちょっと前だったでしょうか。 心配していた雨も降る様子も無く安心してサイクリング出来るのは何よりです。
那須塩原の山間部を走る横断道路を西に向かって少し走ると高林中学校が右手にあります。その校門手前の空き地には毎年この時期になるとススキの大株が出現します。 恐らく周辺にもたくさんススキが生えているのを幾つかの大株だけ残して刈り取るのだと思います。 (想像なので違っていたらごめんなさい)
ススキは秋の風情があって良いですね。 日本人の秋の定番と言えば十五夜お月さん中秋の名月ですね。そこにもやっぱりススキが無いといけません。 今年は9月30日(日曜日)がその日ですヨ。
こんなところで道草食っていると日が暮れてしまうので先を急ぎます。
いよいよこの先から帰途の下り坂になります。 登って来た分帰りは軽快です。
途中、田んぼと言う田んぼ全ての稲穂が黄金色に輝き、お米が重そうに垂れ下がり豊作を知らせていました。
そんな風景を眺めながら爽やかな秋の空気を切って走る事10分。
今度は別荘地の中にあるイギリス陶芸家「ジェイゴ」さんのギャラリーに立ち寄りました。
こちらも「成月窯」同様、サイクリング定番の立ち寄り場所です。「成月釜」は純和風な焼き物に対してこちらは洋風な焼き物で、同じ日に2つの窯を訪れるとそれぞれの持ち味の良さがありありと分かります。
文化も違うし製法も違う2つだからこそ私はこの両者を見比べるのがとても好きです。
今日、訪れたのはこの看板。
数年前に始めて来た時からこの看板が気に入っていました。 昨年、家を建て替える決心をした後に昨年最後のサイクリングで来た時にジェイゴさんに、同じようなネームプレートを作って欲しいとお願いしたら、「OKョ」と言っていたので再度今日話をしに来ました。
早速話を持ちかけると去年の事を覚えていてくれました。 ひらがなでも大丈夫か聞いたら、「やっぱりひらがな難しいね」といわれるのでアルファベットで作ってもらう事にしました。
元々、洋風の家ですからアルファベットでも良かったんです。
過去にもいくつもお店の看板なども手掛けたと、それらの写真を見せてもらっていたら、そのうちジェイゴさんの隣に女優さんの様な若い女性が写った写真が出て来ました。 奥さんじゃないし・・・
こんなところに入れてあるんだからまずい写真でもなかろうと、「誰ですか」って聞いたら「由美かおる」だって云うんで、再度良く見たら本当に。 数年前にこのギャラリーに来て焼き物を買って行ったのだとか、当時の雑誌にも2ページ一杯に何枚もの写真なども載っているのも見せて頂きました。
以前は確か東京の三越デパートなどで個展なども開いていたと言っていたので結構有名なんです。
以前にも書きましたが、ここの焼き物の特徴は亜鉛の結晶で出来る花が咲いたような綺麗な模様の焼き物で下の作品は最近焼かれたものだと思います。 新作ですかって聞いたら「はい」と言ってました。
店内を見渡したあと、工房に行ってネームプレートの作成の話しをして来ました。
正式な注文は次回来た時にすることにして外に出ると、何やらサングラスのオヤジが居るのに気が付きました。
これまで、何回も来ているのにこのオヤジには気が付きませんでした。 ジェイゴさん曰く、「彼には名前が有るんだ。ロックンロールっていう名前ネ」と言って笑ってました。
こんな話をここでも1時間近くしてました。
それで、家に着いたのが4:30って訳。
あー今日もビール美味かった! と例の先に紹介してしまった写真と相成りましてお開きです。