今日も、仕事が終わり山手線に乗り、周りの人たちの会話を聞きながら大阪の方の人なんだな、この人は北海道から帰って来たのか・・・などと何時ものように同じ道を帰って来る。
東京駅に着いて山手線を降り、新幹線の改札を通って何時もの23番線エスカレータに向かった。
エスカレータは、東京近郊では暗黙で、ゆっくりしたい人は左に立って右側を空けておく習わしがある。
私はダイエット中なので、歩数を稼ぐのと足の筋力を付ける目的でその空いた右側のエスカレータを歩るって行く。
しかし、私の直前に乗った若いお母さんは左腕に1歳くらいの子供を抱え、右手に折りたたんだベビーカー。そして右側の空いた通路に4歳くらいの子供を立たせてしまった。
まッしょうがないな・・・ と子供の後ろに立ったままエスカレータは登り始めたが、すぐにホームから発車のベルが聞こえて来た。
すると、そのお母さんが立っている子供に、「どうしよう!ベルなっちゃった。もう間に合わないね」 と話しかけた。
前後を見たけど旦那や知り合いらしき人は居なそうだった。 肩を落としたお母さんが可愛そうになり、「子供を抱えて行ってあげるから」と云ったと同時に私は子供を抱えて既に歩き出していた。 あっという間にホームに出て新幹線の入り口付近まで子供を連れて行ってあげたら駅員が「急がなくて良いですよ」と云ってベルを鳴らし続けて発車を待ってくれました。
若いお母さんもやっと駆け上がって来て、間に合いました。
でも、そのお母さんは私には全く目も触れずに子供の手を引いてドアに一直線。 よほど新幹線に乗る事に集中していたんでしょう。 それか、私もその新幹線に乗る人だと思って居たのかも知れません。
まあ、そんな事より無事乗れて良かった。
私は次に発車する東北新幹線ですからホームの列に並びながら、あのお母さんは本当にあの上越新幹線で良かったのかな?って心配になりました。焦っている時って時間を間違ったりするものです。 ベルが鳴った事で焦ってしまい、自分が乗る新幹線だと勝手に思い込んでしまっている事もあるし、そのお母さんはホームに上がってきた時も電光掲示板など確認する状況で無かったし・・・・
でも、もし違っていても上野と大宮で乗り換え可能だからマッ!イッカ・・・
良い事したのか有難迷惑だったのかわかんないまま終わってしまった。
しかし、他人のために何か行動を起こす時って、信じられない力が出るもんだ。 あの長いエスカレータを子供を抱えて一気に駆け上ったけど息も切れずにとにかく早かった。
だから、他人のために何かする事が大切なんだと思った。 自分の来なら途中で息を切らして諦めていたかもしれないしね。