2日前、何時もの時間に那須塩原駅に着き、足早に階段を下りて行くと、何やら銀色の大きなものを肩に背負った人が居るのが見えた。
折り畳みの自転車でも持ってるのか? ちょっとそれにしては小さいし??
近ずいて、それが放送局のビデオカメラである事に気が付いた。 小雨が降っていたのでレインカバーを付けていたため、さらにデカくなり、カバーが銀色に光っていたのだ。
へーッ何の取材なんだろうと思いつつ、「俺には関係ないな」と妻の迎えの車に乗ろうとその前を通り過ぎようとしたら、「すみません!ちょっといいですか・・・・」
「いやー!急いでるんで・・・」と振り切ろうとしたら
「渡辺よしみさんはご存知ですか?」と更に後ろから声が聞こえたので振り返ったら、もうカメラは回っていた。
俺にどうしてもインタビューしたいのか?
「何のインタビューなんですか」と聞くと「8億円がどうしたこうした・・・」
「私は聞いていないので分からない」と言うと、「では、今聞いて地元の人として感想を聞かせてください」
と、諦める様子がない。
今週月曜から扁桃腺が腫れ、体調不良で家に帰って来てテレビも見ずに直ぐ寝ていたので、ニュースは朝のNHKニュースしか見ていなかったが、その日の朝はそんなニースまだ流れていなかった。
その場で、初めて聞かされて、何か意見を言えと云われても、ありきたりの回答しかできない。
結局、5項目くらいの質問を受けた。
最後は「猪瀬さんの例があるので、ある事無い事報道であまり騒ぎ立てずに真相を充分に確認してください」と局に対して注文を付けて終わりにした。
駅ロータリーのすぐ脇でしたので、妻もすぐそばまで車で居て、「何んか、つかまってるな」って顔してこちらを見ているのが見えた。
家に帰ってフジテレビの番組表見たら、23:30からニュース番組があり、これか?
結局、私の映像は流れなかった。 「あ~!良かった」 ありきたりの回答でつまらなかったのだろう。
「なんでそんなことやっちまったんだ」などと感情を出したオヤジさんが映されていた。
報道番組撮ってるのは、新橋駅前や東京駅で良く見かけるが、こんな田舎の駅でインタビューを受けられるとは思わなかった。
何時もは、撮る側の自分が撮られるとは、油断大敵。
まあしかし、レポータの人も自分の意図する回答を引き出そうと、懸命だった。
質問内容聞いていると、こんな事を云って欲しいんだろうなって、なんとなく引きづり込まれそうになる。
取り調べの誘導尋問みたいな気がした。
お蔭様で、冷や汗かいたら扁桃腺の腫れも大分治まって、楽になった。