私が家を建て替えた理由は、ズバリ震災で旧家屋がかなりの被害に遭ったから。
ズバリ青天の霹靂みたいな感じだった。
近隣の家は大した被害を受けなかったのに、自分の家は至る所のドアやサッシが閉まらなくなってしまった。
その想定原因と対応について書いて見たい。
●原因その1
その大きな原因の一つに欠け張りが多い家だった事が挙げられる。
旧家屋は丁度大きさの違う四角い箱が3つくっついた様な平面図であり、それぞれの箱の大きさが異なることから、地震の際にそれぞれ違った固有の動きをする事になり、その境では大きな力が加わり損傷を受けたと考えた。
実際、被害の大きかった場所と一致している。
★対応策
なので、新しい家は欠け張りの無い四角または長方形の家を建てることにした。
勿論1階と2階の形状も同じ総2階建てがいろんな面で優れていると判断した。
それと、無意識に1階部分の壁と2階部分の壁の位置を合わせるように間取りを決めた。
これは、昨年のNHKの番組で熊本地震で明白となった現在の耐震基準に合っているにもかかわらず地震で壊れた家は、1Fと2Fの壁の位置の一致率が低く、2Fの重みで1F部分が潰れると言う事だった。
この欠け張りが無く上下の壁の位置の一致率の2点が地震に強い家の条件と言うことになるのではないかと思う。
私が当時間取りを決める時に一致率の重要性を「もしかして・・・」的な感覚でしか思っていなかったが、今になってみれば正しい判断だった訳だ。
なお、一条工務店の家は基礎内部から出ているホールダウン金物を使用し、縦の柱と基礎をがっちり結びつけて居ますから、そうでない家に比較したら地震には強いはずです。
●原因その2
旧家屋は中古で買ったのだが、建ってから35年も経っており、全てが古い設計になっていて、基礎も昔からの周りだけの基礎だった。
地震で、南側と北側の2箇所に大きな亀裂が入ってしまって、もはや基礎として機能しないと言われた。
★対応策
そのため、建て替えるには絶対にベタ基礎は基本中の基本だと感じて、費用は多少なりとも高くなるが、べた基礎での工事にしてもらった。
べた基礎なら、底の面にも全て鉄筋が入るので、基礎全体が一枚岩として同じ動きになるので、基礎に亀裂が入って段差が出来る様な事は少ないと考えた。
●原因その3
ズバリ! シロアリ。
旧家屋は中古で買ったので、建てた時の状況や内部の構造は全く分からなかったが、近所の方の話しでは結構良い造りの家だったと聞いていた。
しかし、震災の3年位前から浴室付近でシロアリが大発生していた。
以前にも書いたが、古い家を取り壊す際確認したが、浴室の外壁内の板なども至るところ喰われていた。
★対応策
この点も一条工務店を選んだ大きな要因。
一条の家は1F部分の木材は全て木材の芯まで加圧防蟻防腐処理されたもので、75年以上も効果が持続するとされています。
周辺に最近建った数件の家は一切その様な木材を使用した家は有りませんでした。
全くの白木のままで、1件だけは防蟻防腐の塗料が一番下の木材に若干塗られているのを見ましたが、木材の表面に塗るタイプは5年くらいしか効果が無いそうです。
●まとめ
間取りなら自分でも何とか注意を払う事ができますが、どうにもできない部分については、やはり住宅メーカー選びしか無いと思います。
最近では、近い内にまた地震が来る事を誰も否定する人は居なくなりました。
そんな中で、少なくとも命を守ってくれる家に住みたいですね。