販売情報には何も記述が無かったのですが、どうやら基本仕様では4線式用のコントローラに3線式のFANを接続しても回転数の制御は出来ない様です。
今回のコントローラ基盤の購入の際事前にPWM制御に付いては調べてみたものの、ネット情報の一部には4線式コントローラに3線式FANを接続してもDC制御で制御できると書かれた記事もありました。
実際、PCケースの空きベイに搭載するタイプのFANコントローラでは4線式FANコントローラで、「3線式FANも制御可能」と明記されている製品もあります。
結局、4線式の基本的な規格書が見つけられず、使えるものとして購入しました。
事態の状況を見て、検索ワードを様々変えながらやっと日本メーカーの機能説明書を見つけました。
実際にはこれにもう一本回転数通知用の線が加わって4線式になります。
3線式の場合には+/ー/回転数通知の3本で、+の電圧を可変することでFANの回転数を変化させます。
しかし、基本的なPWM制御の場合だと電圧は12V固定で、4線目のPWMのパルス幅を可変することで回転数を変える様です。
つまり、PWM制御専用のFANコントローラーに3線式のFANを接続すると常にフル回転でしか無く「制御されない」という事になります。
多分、3線式にも対応可能な4線式コントローラーは存在していますが、電圧も制御できるハイブリットタイプで、特別な扱いなのかも知れません。
今回の製品には「PWM専用」とか「3線式FANではフル回転になる」とかの記載は無くこちら側での勝手な解釈で購入したものではありますが、購入後に「FANの回転数が制御できない」と問い合わせをした際にも実際に接続した状態の写真まで添付したにも関わらず、3線式のコネクタが挿してあることには全く言及せずに返金か再送付の選択しか求められませんでしたので、事前に回避できたかどうかははなはだ疑問ではあります。
そんな訳で、今回買ったPWM4線式コントローラを使わないのももったいないので、更に調査をしていくと、4線式コントローラーのパルス出力に基づいて3線式のDC電圧制御に変えてくれるアダプターが販売されているのを見つけました。
安かったので早速購入しました。
動作確認すると、正常にFANの回転数が制御されました。
夜間に充電器が停止状態になり、筐体の温度が低いと最低の回転数となっていて、全くFANの回る音が聞こえない状態まで静かです。
この状態でFANが回転することで消費される電気は0.05Aつまり50mAであり、極僅かな消費であるため無駄な消費を極限まで減らすことが出来ます。
めでたしめでたし!
ただ、この充電設備はこの冬から稼働していますが、加湿器の電力供給用でした。
もう、加湿器の季節が終わってしまいましたので、次の5月以降のサーキュレーター等の電力供給まで休憩です。
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この4ピン→3ピン変換ケーブルは日本のメーカー品ですが、届くのに2週間以上掛かりました。
でも、手持ちのジャンク品の3ピンFANを利活用するには新たに4ピンFANを購入するより小型で安いし重宝します。