我家にはスライドドアが4か所あります。
私の書斎の入り口とバスルームの脱衣室とその反対側のキッチンの入り口です。
それと和室の入り口。
和室の入り口は昔ながらのふすま的な作りなので開け閉めは手で押しただけしか動かないので良いですが、それ以外のスライドドアはドアの下部に車輪が付いているので開け閉めの際にスムース過ぎてドアは柱にぶつかった反動で戻ってしまいます。
それを防止するためのささやかな技があります。
それが、バネです。
バネと云ってもらせん状のバネでは無くゼンマイの様な湾曲したバネです。
それが経年劣化で折れてしまうとドアは開け閉めの際に軽く閉めても跳ね返って戻ってきてしまって再度閉め直すなどの二度手間になります。
ここ一ヶ月の間にバス脱衣室入り口とキッチン入り口のバネが立て続けに折れました。
前回折れたのは2019年でしたから6年振りです。
耐用年数はほぼ6~7年なのでしょう。
その床に落ちていた破片がこれです。

上部のレール部にこんな風に付いていてドアがスライドして行くとバネが広げられてその摩擦で跳ね返ること無くドアが止まります。

折れて落ちていた部分と繋ぎ合わせると本来こんな感じになっています。

折れた部分が毎日毎日十数回以上押されて平らになったり戻ったりを繰り返して金属疲労を起こす訳ですね。
ネットで同様なものが売られているか確認してみましたが、売ってる事は売っていますが、全て横幅が10mm以上有って、一般的なふすまの様な巾広のドアレール用の物ばかりです。
一条工務店のドアの上部レール幅は5mmしかありません。
当然5mm幅の溝には入りませんので使えません。
そこで2019年同様に一条のメンテナンスに電話をいれました。
すると直ぐさま担当部署から折り返しの電話が来て、すぐ手配して部品を送ってくれるとの事。
特段急を要する事でも無いのですが、このメーカーの対応が嬉しいです。
流石、信頼の一条工務店です。
電話をした二日後に届きました。
??? でも・・・なんか形状が違う。

LとRの二種類5セット分が届きました。
一瞬、間違ってふすま用の部材を送って来たのかと思いました。
袋から取り出してみたら、一瞬でその用途が理解できました。

これまでは、レールの上から押さえつける構造だったものが、今回のは横から押さえつけて抵抗を付ける事でドアの跳ね返りを止める構造の様です。
素材もこれまでの鋼では無くステンレスと思われるものになっていて何らかの改善が加えられたのでしょう。
想像では、上から押さえつける構造だと、家によって隙間の間隔が多少違うのでバネの効きに誤差を生じる可能性がありますが、横からだと一条工務店のドアとレールの規格どおりの誤差の無い効き目を発揮できるのでしょう。
それに金属疲労にも強くなった可能性があります。
左右それぞれあるのは、スライドドアの開ける時の終端部と閉める時の終端部それぞれに同じ向きからバネを効かせるために左右で逆の方向のバネ構造にしている訳です。
一応構造を見て、ここまで勝手な理解をしました。
取り付け完了です。

ドアもこれまでどおりピタッと止まって跳ね返ること無く締まります。
ただ、付属の木ネジは頭部の厚みがあり過ぎてドア側の上部のレール部に当ってしまいそうだったので、手持ちにあった細くて皿ネジの木ネジで止めました。
勿論、強く閉めたりすればこのバネがあってもドアは跳ね返ってしまいますが、そこはもう13年も慣れ親しんだドアですから力加減は自然と会得していて、ほぼ一発でピッタリ閉まる強さで手が動いてくれます。
これまでどおり、また快適なドアの開閉が出来ます。
5セット分送ってくれたのは多分、私の書斎の所含めて3か所のスライドドア分と予備としての5セット分なのだと思います。
私の書斎のドアは開閉回数が少ないのでまだ大丈夫だとは思いますが、大切に保管してその時に備えたいと思います。
ありがとうございます。
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昨日は雨が雪に変わって、ぼた雪が盛大に降りました。

でも、「なごり雪」とまでは行かないと思いますが、春の雪ですね。
道路の雪は積もることなく融けてしまいました。
あのフォークギターの旋律が耳に聞こえて来そうです。