nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

残念なレナード彗星

2021-12-11 07:12:01 | 星空
先週の土日はすこぶる天気が良かったのですが・・・
ビデオ編集と、市役所への提出動画作成に疲れて朝、起きれませんでした。

朝のレナード彗星を見る機会は次の土曜日まで有るし・・・

ところがです。
月曜日以降、雨、曇り続き。
木曜は早朝だけ曇っていてその後晴れました。

昨日金曜の朝は晴の予報だったし、前夜は寝る直前まで快晴だったのに・・・朝4時半に起きたらどんより曇り空。
でも、ほんの僅かに開いた雲の隙間から一応は見えました。

分かります? 
写真右上の部分に、左上方向に尾が伸びた青い彗星が写っています。
この僅かな20秒程のチャンスだけでその後、二度と姿を現すことはありませんでした。


正確な位置関係を確認するにも全く星が見えずに、大体この辺に出るだろうとカメラを向けておいたので、とっさにシャッターを切りました。
赤道儀に乗せていましたが、スイッチは入れてなかったので固定撮影になっていて、星は流れています。

前夜は快晴で、期待をして1時間も掛けて2Fのテラスに赤道儀をセッティングしておきました。
地面だと、木陰から昇って見えるまでに10分くらい遅くなりますから、できるだけ高い場所で撮りたかったんです。
それにテラスなら家から出入りがすぐできるので寒さ知らずです。

しかし、テラスからは北極星が見えないので、旧式の赤道儀の極軸を合わせるには昔ながらの南と北東の空の星を使ってアライメントするしか方法は無く、40十年以上も前にやっていた方法で、すっかりやり方を忘れてしまい苦労しました。
でも、望遠鏡直焦点600mmで60秒露出してもガイドズレしない状態まで追い込みました。
この件はまた別途、ノウハウとしてまとめて今後のためにブログしたいと思います。


もう残されたチャンスは今日だけ。
昨夜寝る前、曇っていた空に星が見え始まっていました・・・

朝、起きてみると晴れています!

林から顔を覗かせた時点で、既に薄明が始まっていてこれが限界。
思ったとおりコントラストも落ちて尾は良く写りませんでした。


少し拡大します。


望遠鏡の直焦でもっとアップで撮りたかったのですが、10分足らずであっという間に明るくなって来てしまい、叶いませんでした。
上記の映像は105mmレンズによるものです。
ISO1600/F4で10秒を5枚合成にしてあります。

まあ、記念という事で・・・

明日以降には天文薄明前に20度の高さの東側の杉林から昇って来ることは無くなり、家からの観測は出来ません。
来週は夕方の西の空に移りますが、夕方って透明度良く無いし家からだと西方面は電線が沢山あって景観良く無いし、街明かりが多く、しかも満月に向かう月がコントラストを下げまくります。

まあ、こんな時もあります。
車で遠征して見る程の彗星でもないし・・・
一瞬、写真に写った感じでは昨年のネオワイズ彗星の1/4以下の大きさって感じです。

そういえば、今日は星空観察会を開催する日です。
今日辺りから西の夕空でも見れるようになりますが、多分月曜日以降で無いと日没後の高度が低くて無理じゃないかと思います。

25人くらい予約が入っているらしい。
来場者に写真を見せてあげられそうです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アナザン・スター)
2021-12-11 07:36:27
凄い!
機材の感度もでしょうが、チャンスを最大限にされての撮影ですね。
返信する
Unknown (nasu_star)
2021-12-11 08:48:09
アナザンさん、おはようございます。

この所3日間4:30起きで睡眠不足でしたが、これでやっと普通に戻れます。
睡眠不足が続くと、直ぐに扁桃腺が腫れ気味になりますが、頂いた枇杷エキススプレーのお陰で、喉も健康です。
感謝しています。ありがとうございます。

今日は本当にシャッターチャンスは数分しか有りませんでしたから、その中で撮った写真なので悔いは無いです。

カメラは、2011年に買った安いデジカメです。
高価なカメラ持っている人は沢山居ますが、撮る心構えが大切ですね。
持ってるだけで満足して宝の持ち腐れになってる人が殆どです。
私のカメラの外観はメッキは剥げ傷だらけでボロボロです。
返信する
レナード彗星(C/2021 A1)の写真に関して (starskys2)
2021-12-14 21:26:35
新星空の友です。

ブログ『新星空の友」をチェックして頂きまして、ありがとうございます。
貴殿のレナード彗星の写真、拝見しました。
暗い空の所にお住まいのようで、短時間露出のコンポジットでよく写っていますね。
私は肉眼で3等星までの星しか見えない光害の空でレナード彗星を撮影していました。
12/9だけは暗い山へ出張撮影してきました。
記録撮影するという意味では、夕空低空のレナード彗星を撮影する価値があります。どういう姿で現れるか楽しみもあります。
天気が良ければ、私は近場の高台へ行って夕空のレナード彗星を135mm望遠レンズで固定撮影してみようと思っています。
是非、貴殿も夕空のレナード彗星撮影に挑戦して頂きたく思います。
貴殿の赤道儀もEM-1ですね。私もハレー彗星用に購入したEM-1とε-130D望遠鏡を今も使用しています。
尚、私は光害の空で彗星の掃天撮影も実施しています。(まだ未知の彗星と遭遇していませんが)
今後もどうぞよろしくお願いします。
返信する
Unknown (nasu_star)
2021-12-15 08:53:56
新星空の友さん、おはようございます。

新星空友さんは素晴らしい写真を撮られていますね。

今回の彗星は天気に恵まれず早朝のシャッターチャンスは一度だけでしたが、それも天文薄明が始まっていたので尾が良く写せませんでした。
夕空での観望は実質、今日あたりからでしょうか。
とりあえずは双眼鏡で確認してみます。

EM1は優秀な赤道儀ですよね。
最近はモバイルバッテリーの5Vで駆動して居ますが、極軸さえ正確に合わせれば600mmもノータッチガイド出来ますからね。
2014年にステッピングモーターが壊れましたが、30年近く経つのに同型番のモーターが未だ製造されていてビックリしました。それだけ性能が良いモーターなのでしょう。
ε光学系、昔欲しかった望遠鏡です。
流石に星像もシャープですね。
でも、この歳になってくると76Eの屈折の取り回しの良さが有りがたいです。

先日の撮影の際に30年振りくらいで、北極星無しで極軸合わせをしました。
冬はとっても寒いので2Fのベランダで手軽に使えるようにしたいと思っています。
今日、これから関連記事載せます。

また、訪問させて頂きます。
よろしくお願いします。
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