PC作成日記10
AdobePremiereCS5.5 ベンチマーク
先週から、VAIOからのビデオ編集環境の新自作PC「VEGA」への移行を行なっていますが、VAIO(PentiumD3.2GHz)とのベンチマーク比較をしようと、昨年作成したビデオ作品のプロジェクトをVEGAにコピーし、全く同じ状態で速度を確認しました。
エンコード時間比較(作品長:57分/MPEG2)
VAIO(PentiumD3.2GHz PremiereCS4)・・・・・・・・・5時間13分
VEGA(Core i7 2600k PremiereCS5.5) ソフトエンコ・・・・0時間57分
VEGA(Core i7 2600k PremiereCS5.5) CUDAエンコ・・・・0時間32分
新PCではソフトエンコードだと、旧PCの約1/5に時間短縮できました。
ほとんど作品と同じ実時間な訳です。
GTX580のCUDAのハードウェアエンコードの場合、約1/10に短縮。
作品の実時間のなんと半分の時間で完了。
●CUDAの不具合
ただ、お目当てのCUDAは昨日6/1に発出された、新ファームVer275.33にするまでは、タイトルなどが2つ以上重なった場所で「原因不明なエラー」と言うメッセージが出てエンコードが止まってしまっていました。(ソフトエンコードでは問題なし)
多くのアイディアにより検証を進めた結果、回避策としては、エンコード前にレンダリングをかけてからエンコードすると上手く通る場合が有ることがわかりました。(レンダリングは、Adobe Mercury Playback Engineを「ソフトウェア」で実行しないと同じエラー結果となります)
しかし、完全ではなく不安定な状態でした。
この件については、「CGなんでも覚書」にもCUDAに不具合があり、近々新ファームが出る予定であることが書かれていました。
で、やっと昨日その新バージョンが出てきて、今日ファームUPしました。
が、しかし、そのままエンコードをかけるとやはり、複雑なタイトル設定のところでエラーが発生。
↓
旧ファーム同様、全域レンダリングを掛けてからエンコードを実施したところ最後まで正常に完了しました。
前記で示したCUDAによるハードエンコード時間の「32分」は、そのレンダリングの時間7分とエンコードの時間25分を合わせた時間を書きました。
ちょっと2度手間になるところが面倒ですが、レンダリングも一度全域かけてしまえば、その後シーケンス上に変更があってもその部分だけかけ直せば良く数十秒で終了することがほとんどです。
なににしても、これまでの1/10、作品実時間の半分の時間でファイル書き出しができる事に何にも代え難い喜びを感じました。
なお、H264への書き出しは、旧PCのVAIOでは同じプロジェクトでも20時間以上かかっていましたから、どのような結果になるか更に楽しみです。