沢木耕太郎の深夜特急を読み直してますが
インドネパールまできました
マレー半島のタイ、マレーシア、シンガポールは
いまひとつ盛り上がないまま過ぎていきました
それは、ひとえに香港の熱気がすごすぎて
ポスト香港を求めてしまい、その熱気に及ばなかったことが
起因してるという話。
いっそインドまで来てしまえばということで
インドへ入った途端、さすがインド
インドのインドたる描写がすさまじい
まず陸路でインドに入るための列車
あえての住民と同じ3等列車、当然普通に座ることなどかなわない
たどり着いたのが、荷物置き場の棚の上
ここが手足も伸ばせて、最上のポジション。
駅に着くと安宿を探す。
駅からホテルまでの道のりを
リキシャを使うのだが
安ければ安いほどいい
日本円にして100円にも満たない金額をケチる
これは一種のゲーム。
リキシャの運転手との闘いであるのです
そして宿も同じ、いかにして安い宿をさがすのか?
その駆け引きの描写に心を奪われる
少し値ははるが、こぎれいな宿に泊まったときは
読んでいる自分も安心できるが
南京虫の巣窟の様な宿に泊まる際は
こっちまで体がかゆくなるw
そしてなんといってもガンジスの沐浴の描写はすさまじい
死体を焼き川に流す。
その横で、沐浴する老婆の姿に感動する
そして、社会として存在するカースト制度の恐ろしさ
カースト外の人々の日本では考えられない生活
もう50歳を過ぎた今では、一生行くことのないであろうインド
もっと若いころにインドを知っていれば
人生は変わったでしょうか
まだ旅はつづきます
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