悲しいニュースが入ってきました
漫画家のかざま鋭二さんが膵臓がんのため死去 75歳 「風の大地」を30余年にわたり連載
10/4(火) 15:20配信
漫画家のかざま鋭二(かざま・えいじ、本名・近藤秀樹=こんどう・ひでき=)さんが2日に膵臓がんのため死去したと、
小学館が4日発表した。75歳だった。
東京都出身。葬儀は近親者のみですでに執り行われた。
かざまさんは漫画雑誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で、
ゴルフ漫画「風の大地」を30年以上にわたって連載していた。
悲しいです
偉そうに言いますが、かざま先生の絵は、本当に上手で品がありました。
今はやりの漫画は、デッサンもいい加減でやたらと派手に描いてあり
読むのがしんどいですが、かざま先生の絵は完璧です。大好きでした。
そして「風の大地」は、連載当時からずーっと読んでましたし
コミックスもそろえてました。
京都大学に在学中の沖田圭介。家庭の事情でお金が必要になり
プロゴルファーを目指すため中退します。
鹿沼カントリークラブの研修生として、まったくの素人から
地道な練習を重ね、25歳でプロテストに合格するという遅咲きの選手。
性格は、まじめで一本気。しかし負けず嫌いでふとした瞬間に熱く燃え上がる情熱を持ってます。
プロ入り後は、アジアサーキットに参戦し順調に戦績を上げていきます。
日本のトッププレイヤーとなり尾崎将司や杉原と戦うことも
全英オープン、全米プロに参戦上位入賞の常連に成長していきます。
何回も何回も読み直してます。忘れられないシーンが多すぎます
プロテスト前の同僚長谷川との確執。
生意気な、ぼんぼん長谷川の鼻っ柱を折るシーン。
カントリークラブのレストランのコックでよき先輩の宇賀神。
プロをあきらめた宇賀神がジャックニクラウスからもらったというドライバーを
沖田に渡すシーンはよかった。
プロテストの当日、癌に侵された宇賀神に合格の報を電話するシーンは
今でも思い出しただけで泣けてきます。
物語の中で数々のアクシデントが沖田を襲うのですが
そのたびに、沖田の性格にほれ込んだ仲間が、沖田の苦境を救います。
読者も沖田に惚れていくんですよね。
かざま先生の描く女性は、本当に上品で美しく理想の女性像です。
キャディとして特異な才能を持つリリイ・マクガンは素晴らしい女性でした
沖田と結ばれるかと思いましたが、不幸な事故にあってしまいます
これも涙を禁じ得ない。
宇都宮の大神社の一人娘、物部麗子の登場で、沖田が癒されるのと
同時に読者の私も癒されました。
先日日光東照宮へ行ったとき、鹿沼を通ったのですが
ここが、風の大地の舞台になったところかと感慨にふけってたのですが
それが虫の知らせというものでしょうか
沖田が全英オープンで死闘を繰り広げる中での突然の訃報
なんとも悲しい話です
志半ばで倒れられた先生の心情やいかに
ご冥福をお祈りいたします
沖田は、きっと全英で優勝しますよ!