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正体 染井為人 面白かったです

2022-10-06 06:20:18 | 読んだ本の紹介

正体 染井為人



康太郎さんのおすすめもあって、染井為人著「正体」よんでみました

600ページの大作ですが、1週間もかからんくらいに読めました

物語がオムニバス形式になっていてさくさく読めます。



ストーリーから

高校生鏑木が、一家殺人犯として捕まります。

鏑木は当初無実を主張しますが、認められず強引に自供させられ

死刑判決を受けることに。

病気を装い、脱獄することに成功した鏑木。

東京オリンピックで沸く日本のどこかに潜伏します。



まずは、オリンピックの施設工事現場

名前を遠藤と名乗り、工事現場の劣悪な労働環境を少しづつ

改善していきます。

しかし、仲間内から脱獄犯かと怪しまれ現場を去ります



次は、在宅ライター那須として、編集者の安藤と同棲し

身を隠すのですが、安藤の元カレが那須の身元を怪しみ

安藤の元を離れます



冬になり、人里離れたスキー場で住み込みで大学生

袴田として働きます。

そこで、痴漢冤罪で悩む弁護士、渡辺と知りあいます。

しかし民宿での盗難騒ぎをきっかけに、怪しまれその場を去ることに



山形の新興宗教「救心会」の信者として、久間と名乗りパート主婦近野と知り合いま


近野は家庭内に悩みを抱えており「救心会」に救いを求めるのですが

その救心会は、実は詐欺グループで信者の個人情報をもとに詐欺をおこない

金に換えていました

近野の同僚、笹原は、鏑木が犯人とされる一家殺人事件の唯一の生き残り、伊尾由子
の姉でした

鏑木は笹原から伊尾由子の居場所を探り当てます





伊尾由子は若年性アルツハイマーを患っており、記憶がはっきりしません

そこで老人ホームに入っています。

鏑木は、桜井と名前と顔を変え、老人ホームの介護士として働きます

桜井は優秀な介護士として認められています。

同僚の酒井舞から慕われるようになりますが、桜井は伊尾由子に接近し

伊尾から自分の無実の証拠を引き出そうとするのですが

記憶があいまいな伊尾では、なかなかうまくいきません。



そんな中、酒井舞は桜井が鏑木ではないかと疑い始めます

そして、警察の手がついに鏑木に襲い掛かります



ここから先はネタバレになるので書きません

が、

ラストは、それってどうなのっていう終わり方をします

エピローグで取返しを図るのですが・・

作者もあとがきで、悩んだと書いてました

終わり方次第で、もう少しよくなったのではないかと思いますが

こういう終わりを作者が選んだというのもうなづける気もします。



冤罪がテーマの作品ですね

冤罪の恐ろしさは想像するに難くないですね

恐ろしい話です




















コメント (2)
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