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流人道中記 浅田次郎 良い話でした

2023-06-26 06:21:05 | 読んだ本の紹介

流人道中記 浅田次郎





アマゾンレビューから



万延元年(1860年)。

姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の所領安堵と引き替えに切腹を言い渡す。

だがこの男の答えは一つ。



「痛えからいやだ」。



玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、押送人に選ばれた一九歳の見習与力・石川乙次郎とともに、奥州街道を北へと歩む。

口も態度も悪いろくでなしの玄蕃だが、道中で行き会う抜き差しならぬ事情を抱えた人々は、その優しさに満ちた機転に救われてゆく。

この男、一体何者なのか。そして男が犯した本当の罪とは?



転載ここまで



江戸時代末期、家康が幕府を開いてから200年ですかね

侍の世の中、士農工商という身分制度の頂点

制度としての侍、その仕組みの中で侍としての生き様が求められる

仁義礼智、武士が尊ぶ教えの「礼」礼節

過去遠い過去には、礼がすべての基本であったが

礼を失ったので「法」ができたという話



「法」は守らなくてはいけないもの

ほんとうにそうなのか?を全編にわたって問い続けます。



江戸から松前青森の果ての果てまでの道中譚

侍の中でも最上級の旗本の青山玄馬と、侍といえど下級の与力石川乙次郎

方や罪人、方や押送人と身分と実態が逆転している面白さ

どっちが偉いのか?



道々出くわす、人々のいろんな問題を簡単ではないが、最良の方法で解決に導く玄馬

最初は、反発する乙次郎でしたが、だんだん玄馬の実力と人柄にひかれていきます



押送人の役人である乙次郎が、実は最下級の武士の次男坊

何かの運命で中級武士の与力職に養子に入るのだが、並々ならぬ苦労がある

そんな乙次郎の悩みにも真剣に答える玄馬。

いつしか2人の間には友情ともいえぬ何かが芽生えていきます。



上下2巻の長尺ものですが、あっという間に読んでしまった

バディーものは好きですね

昔でいう、ホームズとワトソン、スタスキー&ハッチ、ジョン&パンチ、トミーと松

モルダーとスカリー

最近では黒川御大の疫病神、二宮と桑原なんかもバディーかもしれません

ありえないコンビのありえない友情のロードムービーです

面白くないわけがない



最後の50ページは、涙なくしては読めないですぞ

心して読め

















コメント (2)
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