雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

なりたいな! 眼と眼で通じ 合う仲に…

2014-11-24 08:51:00 | ドッグダンスやアジリティ、トレーニング
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昨日は、鈴ちゃんとドッグトレーニングのレッスンに行ってきました。


鈴ちゃんは、パピーの時だけ少しお教室に通った経験があるのですが


何もクチにできないでいて、ご褒美がない状態の教室は


鈴にとって、恐怖のズンドコで、結局あまり新たにできることが増えなくて、


行くたびにイヤイヤ度が増していて…結局辞めてしまいました。



もちろんプラスになったことも多くありましたけれどねー。



それからは、お教室に行くこともなく

ママがおうちでレッスン。



家の中では、ある程度のことができる鈴なのですが

他の場所では、びびリンの鈴ちゃんが出て、何もクチにできない状態で、オドオドびくびくだったのです。



それが今年の夏ぐらいから変わりはじめて、このブログにも書きましたが

9月に優良家庭犬のスペシャルレッスンに参加。



その時のレッスンで、鈴ちゃんはトリーツが食べられるようになる快挙を果たしました。



他のワンコさんにとっては、おやつを食べるってことは難がなくて、パピーでもできることなのでしょうが

鈴ちゃんは、3年半かかってしまいました。





トリーツが食べられるようになったということは、心理学用語であるところの「正の強化」がやっと可能になったのです。



今までは、おうちの中では「正の強化」で教えてきましたが


外では「負の強化」でしか教えることができなくて、苦労しました。



でも、トリーツが食べられるようになったということは、普通にお教室にも参加できるかも・・・・・。



今が鈴ちゃんの変身のチャンス。



そう思って、優良家庭犬のスペシャルレッスンの時にいらっしゃった家庭犬インストラクターの先生に

この付近でお教室、レッスンをされる時は声をかけてくださいとお願いしていたのです。




そして、今回のレッスンになり、鈴ちゃんと行ってきました。



出かける時に風ちゃんが「ボクも行く」と言って、開けたドアからさっと庭に出てしまって


そんな風ちゃんだけを家に連れ戻してお留守番させるのに、ちょっと後ろ髪をひかれましたわ。




レッスン会場に行ってみると、前のクラスのレッスンが行われていました。



見ているとワンちゃんたちは、飼い主さんの顔を何度も見て、褒められてうれしそうにレッスンを受けています。





「あー、めっちゃうらやましいなぁ」とつぶやいてしまった私。


鈴ちゃんとは、それがないのよね。




風ちゃんとは、他のワンちゃんに負けないぐらいママのことを見てくれるし


アイコンタクトバッチリで、ママが何をしてほしいと思っているのかも、眼と眼で通じ合ってやってくれるし


お互いにオキシトシンがたっぷりとお出ているのがわかります。






でもね、鈴ちゃんはまず慣れない環境では、ママを見てくれないし


おやつをクチにできると言っても、なんとか食べるだけで、おやつで誘導もされないし


口の前まで持ってきてくれたら、食べてもいいよ・・・程度なのよね。





そんな感じで、前の組のレッスンをうらやましく見ていました。



まぁ、ここでレッスンを受けるのも2度目だし、場所慣らしだと思えばいいかぁ。



そんな感じでレッスンを受けました。



まずは

イスに座って、その前で愛犬をオスワリさせ、飼い主に注目したら褒めてご褒美からスタート。



「あー多分、鈴ちゃんやってくれないだろうなー」そう思って待っていたら


最初は、キョロキョロ教室の他のワンちゃんや飼い主さんの方を見ていたけれど


ママを見上げて凝視。


すかさず「お利口!!」とほめてトリーツを与えました。



そしてその後も、周りに音がする時はそちらを見るけれど、静かになったら、またママの眼をじっ。


「グー!お利口」と、鈴ちゃんをほめまくっちゃいました。



今までこういう人の多い場所で、ちゃんと見てくれたことが少なかったので、めっちゃうれしかったですね。


鈴ちゃんやるやん。


続いて、
放しておいてある2つの丸椅子の周りを左につけて歩く練習。



放しておいてある2つの丸椅子を8の字で歩く練習。



放しておいてある2つの丸椅子を周りを犬を右につけて歩く練習。



などをやりながら、指示があったところでオスワリをさせます。


鈴は歩いている最中は、全然ママの方を見てくれないんですが

立ち止まってオスワリすると見上げて眼を合わせてくれたんです。



今まではお散歩中でも、オスワリができてもママをじっと見てくれることが少なかったのに、

今回のレッスンでは驚くほどよく見てくれました。



また、右につけることを初めてやったのですが

手の誘導にも従ってくれて、最初はぎこちなかったのですが

右付きでも歩いてくれました。


どうしたん鈴ちゃん、かなりバージョンアップしているやん。


用意したトリーツもパクパク食べてくれたし、鈴も期待している感じ。





続いて

飼い主がイスに座って、足元で愛犬を伏せさせて待たせます。


できている犬のところには、先生がさわりに行きます。




半年前、初めてここにきた時は、伏せを指示してもどうしてもできなかった鈴ちゃん。


だけと今回は、大き目のハンドシグナルに反応してくれて、ちゃんと伏せができたのです。



そりゃ風ちゃんのいい時期だと、ハンドシグナルなしの言葉だけで従ったくれたので

それと比べるとまだまだだけど


今まで家以外の場所で、こんなにも指示に従ってくれたのは初めて。



どうしたん?鈴ちゃん??


何があったの??


めっちゃバージョンアップしているやん。




愛犬に伏せ・マテをかけて、飼い主がその周りを一周する


愛犬が伏せている上を飼い主がまたぐ


などもやりました。



伏せている鈴ちゃんのまわりを私が歩いたんですが

一周目はちゃんとマテできた鈴ちゃん。


でも、二周目も三周目も、私が真後ろを過ぎたあたりで立ち上がっちゃいました。



失敗です。


「あー、もしからした??」と

思って4回目は、私が真後ろを通るぐらいに再度「マテやで」と声掛け。


すると、立ち上がらずにちゃんとフセで待っていました。



そっか、失敗させないために、安心させるために不安なところでは声掛けをする。


これってすごく大事なんだな。




鈴ができたり、できなかったりすることは、こちら=ハンドラー側のちょっとしたシグナルで変わるんですよね。


当たり前のことだけど、今さらながらにわかったような気がしました。








レッスン中も歩くと鈴の尻尾がアゲアゲでゆらゆら、楽しそう。





そして最大の難関

前回大失敗したオイデの練習もやりました。


試験の時は、何度も呼ぶとコマンドオーバーで失格になるので、一度しか呼ばないんですが


まずはちゃんとママのところに来ることが大事、何度声をかけてもいいのでしっかり鈴ちゃんが来るまで呼ぶように言われました。


離れたところから、愛犬を呼び、そばにきたらオスワリをさせてリードを持つ。


他のワンちゃんは走ってママのところに行くのに


鈴ちゃんは、ゆっくり。


何度も鈴ちゃんを呼びまくり、なんとかやっとママのところに来てくれました。



続いて

愛犬から離れた場所の壁に向き、愛犬に背中を向けて、愛犬を呼び、そばにきたらオスワリをさせてリードを持つ。


これもなんとか来てくれたんですが、オスワリをせずうろうろで思わず捕まえちゃいました。


ラストは

愛犬から離れた場所に飼い主が立ち、愛犬の方を向いているけれど間にキャスター付のホワイトボードを置いて

   飼い主の上半身が見えないようにして呼ぶ。


というのも。


私は不安いっぱいでしたが、鈴ちゃんホワイトボードの下をくぐってママの横まで来てくれました。





で、ママと目があったとたん、オスワリ。


ただ、オスワリした時に後ろに下がってしまって、ママからちょっと離れてしまいました。



それでも鈴ちゃんにしたら上出来です。






今回のレッスンに参加して、本当によかったと思いました。


家で教えられることは私にできるけれど、マンネリ化するし


その他の場所で、他の人やワンちゃんのいる環境でできることが増えるってやっぱり意義が大きい。


鈴ちゃんの成長をすごく感じたうれしい一日になりました。


鈴ちゃん、これからもママをいっぱい楽しませてね。



最後まで読んでくださってありがとうございます。


レッスンを頑張った鈴ちゃんでした。